レポート提出日 | : | 2002年5月13日 |
実験日 | : | 2002年5月12日 |
レポート作成者 | : | わんこそば |
作成者のHP | : | 街頭表現活動BEX |
あまりにも気になるので自分の体で実験してみることにした。
理想を言うと、たとえば飲み会の形で、何人も順繰りに浣腸器を挿し込み、
浣腸器は河原町の薬局で購入した。
はじめ、医学部生のMくんから借りようと思ったのだが、Mくんの彼女のKさんが、
河原町で買った浣腸器は1600円。35mlくらいまで注入できるやつ。
Mくんのはゴム製だったが、こちらはガラス製。
もし先っぽが折れてしまったら、肛門から大出血だ!
気をつけて使わなくてはなるまい。
ちなみにMくんの浣腸器は“エネマシリンジ”といって、本来は鼻を洗浄するための医療器具。
それを浣腸器に転用しているのであった。
酒は、韓国人の知り合いからもらったJINROを使うことにした。
ひとくち飲んで賞味済み。味に問題なしである。
協力者として、Sちゃんに依頼する。
それほど乗り気でないようだったが、強引にお願いした。
はじめ、部屋でブルーシートを敷いて行なおうかとも思ったが、
うんこが飛び出した場合、そう綺麗に平面に落ち着いてもらえるとは限らない。
かなり粘性の低い物体であるからして、落ちた場所から横に広がり、ブルーシートの外にはみだしてしまう可能性がある。
よって、風呂場で行なうことにした。
前のめりになって、ケツを突き出す。
すり傷に水がしみた時のような痛み。
まさに、「JNIROを肛門から注入したらこんな感じだろうな」的な刺激である。
だがやがてそれも収まり、続いて腹の奥の方に、手で押さえたくなるような鈍い不快感。
不思議なことに肛門周辺ではなく、だいぶ上のあたりでそれを感じる。
はじめに30ml入れてあるから、5ml注入したということか。
JINRO5mlじゃぁさすがに酔わないな。
だが、ここで腹のあたりにかなりの痛み。
それ以上押し込んだら、ぐわーっと吐き出してしまいそうだ。止めてもらう。
そのままじっとしていると、うんこしたい気持ちはやがて消える。
しかしまだ若干、腹に痛み。
酔いは・・・まったく無し。
がまんがまん。間隔をあけて、ゆっくりゆっくり押し込んでいくべきだろう。
そしたらうんこをもらすことなく、かなりの量のアルコールを体内に注入できると思われる。
しばらく便器に座ってじっとしていて、数分たってから、再注入を頼む。
Sちゃんには、うんこが飛び散った時に備えて僕のオーバーオールを着てもらっている。
外に流れ出てしまっているのではないかと不安になるくらい、すんなりとした入り方。
浣腸器を抜いて、姿勢を正すと、やはりそれなりに腹がもたれた。
下痢の時、すべて出しきった後でなお便意がある時のような感じ。
浣腸器に残っているJINROは現在、5ml。
すでに25mlほど注入したことになる。すげぇ。まだまだ入るのか?。
次第に怖くなってくる。だが、酔いは全然感じない。
まぁJINRO25mlなら、経口でも酔わないだろうしな。
がんがん行かなくちゃなるまい。200mlくらい。
25ml全部入ってしまうとは‥‥。慣れると、かなり楽に入るもんだな。
現在、体の中に50ml前後。
Sちゃん、そろそろ単調な作業に退屈を感じ始めた様子。
直腸を酒で満たしたまま歩き回っても、全然平気なのが意外だ。
酔いが無いのはもちろんだが、お腹の調子もすこぶる問題ない。
病院とかで行なう浣腸って、だいたいどれくらい流し込むと
噴出が始まるものなのか、聞いておくべきだった。
「じゃぁ、次はこれ全部」と、30ml入った浣腸器を差し出す。
そろそろ腸の方も限界っぽいということで、作戦の変更を行なう。
とは言っても、JINROのかわりにSMIRNOFFを使おうというだけだが。
こちらはアルコール分40%。腸の内壁には良くなさそうだが、
JINROの22%に耐えた直腸である。たぶん、いけるだろう。
40%ということは、その分は腸の内壁から吸収されてしまうわけで、
逆にJINROより腸に負担が少ないかも知れない。ちゃんぽんは悪酔いするというが、望むところだ。
ふと、喉の奥で酒臭いものを感じたような気がして、Sちゃんに、
さっきから、顔の血が落っこちて行くような気がしている。
酔うどころの騒ぎではない。
もし仮に僕がこれで死んだら、母親は泣くだろうな。
今日はたまたま母の日だ。
母の日に息子がケツの穴に酒を浣腸して死んだら、泣くだろうな。
酔いがまわってくるか、腹のむかむか感がおさまってくれるのを待つ。
このままもう一回注入したら、うんこをもらしてしまうだろう。
そうしたら実験は失敗だ。
やがて頃合を見て、SMIRNOFFの2回目。
肛門に焼けるような痛み。この痛みは、アルコール分40%×浣腸器の挿入が浅いことだと分析。
少しこぼれて、風呂場にぷーんとウォッカの香り。
Sちゃんと話していても、さーっと意識が遠くなる感覚。
それにしても何なんだろう、吐く息が酒臭く感じられるのは?。
血中のアルコール濃度が上がって、胃や肺から蒸散しているのだろうか?。
尿意を催し、おしっこしたが、かなり緊張してしまい、そろりそろりと放尿した。
一緒に肛門の括約筋も弱まってしまいそうな気がしたのだ。
やってみたら実際、うんこもらしてしまいそうだったので、ちょっとだけでやめにした。
やがて便意がやってくる。
ふつーの、日常的な便意である。
ふつーにうんこしたい。アルコールだからどう、とかじゃない、単純な便意。
うんこが体の中にある。
じっと耐えていたら収まるかと思いきや、そんなことは全然ない。
ひたすらに便意は増して行く。
普段のうんこ我慢と同じ不快感が、広がって行く。
だが僕はお腹を押さえ、
Sちゃんが浣腸器を持って僕の尻の側にまわる。ヒリヒリ感が無いので、
僕の腸の中には今、合計100ml近いアルコールが入っているかと思うと、
なにやら神妙な気分。お腹をさすると、心なしか水ぼったい。
そして時たまやってくる、刺すような便意。
まさに下痢の時と同じように、忘れた頃にやってくる。
僕はそれを強引に押さえつけて立っている。
そんな状態でも、便器に座っている間は不思議と落ち着くのだ。
いつぶっぱなしても大丈夫という安心感が、そうさせるのだろう。
ところで鼻の粘膜は明らかに酒の匂いを感じている。
鼻腔が、吐く息の中に確かにアルコールが含まれていることを教えていた。
やはり血液中をまわっているのだ。
はたしてこの状態のまま車を運転したら、飲酒運転になるのだろうか?。
法律の条文はどうなっているのか?。
ケツの穴から酒を注入することは、“飲酒”になるのか?。
まるで水鉄砲のような噴出。
茶色と透明が交互に混ざり合ったような液体を、股の間に見た。
量は・・・思ったより少ない。数十mlといったところか。
しまった。計量カップで量ってみるべきだった。
噴出が終わった後の便器の匂いを嗅ぐと・・・
何の匂いもしなかった。いつもの便器の匂いだ。
アルコールとうんこの匂いが打ち消しあったのか、
あるいはアルコールがすべて腸の内壁から吸収されて、
水しか残らなかったのか。
さすがに舐めて確かめることはしなかったが・・・。
暴発の結果、お腹は途端に楽になった。
異物感はまだ残っていたが、たいしたものではない。
僕は思う。
その後、Sちゃんも僕の吐く息は酒臭いということを認めてくれて、直腸からもアルコールが吸収されることが実証された。
なお、下痢のような便意は夜更けまで残り、僕は何度も便器に座り込んで苦しんだ。
肛門から酒を飲むことのメリットといえば、つまみを食べまくっても酔いが弱まらないことくらいだろうか。
結論は、
といったところであろう。
この実験レポートをまじめに校正、清書しているとき、ふっと我に返った。
by 神楽坂博
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