そもそも、ある集まりにてＫ氏が一人の女の子に一目惚れをしたことからはじまります。
　彼女には彼氏がいるんですが、Ｋ氏はそれを承知で彼女にメール攻撃をしていたのです。
　そこで、架空のメルトモ『かとりちゃん』を用意してＫ氏の目を彼女からそらせることにしました。

●用意したもの

• 自分（コンビニ店員）
• メール機能をもつ携帯
• 純粋な友人（Ｋ）
• 協力者数名

●実験準備，予定

　まず、Ｋ氏にアイモードサービスのひとつ、『フレンドメール（※1、以下フレメ）』への加入をすすめました。そこには、すでに私演じるかとりちゃん（※2）に他数名の仕掛け人も用意してあります。
　問題はＫ氏にどうやって、気をむけさせるかです。

　そこで、仕掛け人にＫ氏の発言を常に攻撃してもらい、それをかとりちゃんが弁護するという事にしました。
　そして、最大の目標である被害者から目をそむけさすことをどうするかです。
　こちらから告白しても逆に思い上がらせるだけだし。

　やはり、Ｋ氏をその気にさせることに苦労しそうですね。

注釈

※１：	一度に多数に同一メールを送れる機能、パスとＨＮが必要だが無料で使用できる。
※２：	８時半のみに登場させようとこの名前にしたが、結局何時でも出没しました。 　１９歳短大生の箱入りお嬢様、趣味、猫ののみ取りという設定。

●実験，結果

　まずは、趣味をあわせました。
　Ｋ氏が好きといったものをすばやくネット検索して、自分も好きなように見せました（Ｋ氏はマニアな漫画が好きで苦労しました）。
　実験開始から数時間でＫ氏のメールはかとりちゃんオンリーとなりました。

　２日後には、朝と夜の挨拶が規則正しく入り始めました（しかし、男からのおやすみメールは気持ち悪いです）。
　しかし、このＫ氏は手は早いが女性を口説くテクがなく、会話はつねに「かとりさんのすきな芸能人は？」とか「趣味は？」とかでした。
　肝心なとこで奥手なＫ氏にしびれを切らした我々は、当初の予定を変更し、こちらからアプローチしました。

　

『かとりはＫさんみたいな人がいいなぁ・・。かとりじゃ駄目かな？』
　のような内容でおくると、
『僕もかとりさんだけです』
　と返信されてきました。

　この辺が頃ころ合あいと見た我々は、

　

『Ｋさんは、○○さんが好きなんだよね？。
かとりはＫさんだけなのに寂しいです・・。
○○さんにメールしてほしくないなぁ・・Y』

　

　と送信したら、意外なほどあっさり、彼はこちらになびいてしまいました・・。
　その後、彼女に確認したところによるとＫ氏からのメールはこなくなったそうです。

●感想

　騙すことに対する罪悪感は救済という大儀があるからさほど無いのですが、今は収拾がつかなくて困っています・・。

　

　今現在、Ｋ氏は目的を失った我々のおもちゃにされており、今は『かとりちゃん貞操の危機！その時Ｋ氏は！！』などを実行しています。
　この実験から、男という生き物の愚かさを学んだ気がします。
　自分も出会い系サイトにはきをつけようと思いました。

　

　せめてもの罪滅ぼしとして、Ｋ氏とは綺麗に別れようと思います・・。

おくっていただいたメールには、 　 >人道に少し反してるかもしれないので、（公開するかどうかは）神楽坂様の判断におまかせいたします。 　 　ってありました。 　神楽坂の結論 『ええんとちゃうん？』 　という訳で公開。 　文句や非難は、メールおよび掲示板までお願いします。 　おいらもＨＰ管理者という立場上、見ず知らずの女性からメールをよくもらうけど、そのうち何人かはニセ者混じってるのかなぁ？ by 神楽坂博