レポート提出日 | : | 2000年10月30日 |
実験日 | : | 1995年ごろ? |
レポート作成者 | : | ねこ娘&akua |
それはある夏の日の暑い昼下がりでした。
その頃小学6年生だった私はとある塾で夏期講習というものを受けていました。
私の受講していたコースは朝から夕方(もしくは夜)までの1日丸つぶれコースでした。当然昼、夜は塾の中で食べることになります。
さてお昼休みの時間です。私の友人Sくんが、
「お〜い、昼飯買いに行くぞ」
と言って私と幾人かの友人を引っ張って行きました(私は女ですが、男子との方が相性が良い方なので)。
いつもなら、「やっぱおにぎりはファミリーマーOだよな」とか何とか言いつつコンビ二もしくはモスO−ガ−などに入ってゆく彼達なのですが、突然、
だれ〜もそのお店に人が入るところを見たことがない
+おにぎりがどう見ても変わっていない
=絶対腐っているだろ〜、おい!
な、おにぎりのことです。
私はもちろん必死で抵抗してみましたが、男子6人(ぐらい)にかなう筈もなくずるずると引きずられるようにして恐怖のおにぎりやの前に行きました。
小学生の男の子…なんて危険な年頃(笑)。
自らの命…もとい、胃を
私と言えば、「だって女の子だもん♪」などと嘘ぶきながら(いや、本当なんだけど)「み〜て〜る〜だ〜け〜」をもちろん決め込んでいました。
「俺、緑茶」
「俺も」
「ぼく要らない」etc。
そこに何故かこんな一言が。
「俺牛乳でいいや」…
「あの〜。おにぎりに牛乳って…ミスマッチだよ」と言いたっかたが、ここで口を開けば今までの苦労が水の泡。わたしまで恐怖のおにぎりに付き合わされるのは目に見えています。
ねこ、耐えるんだ。耐えろ!と言い聞かせなんとかその場を乗り切りました。
そして塾に帰って早速おにぎり体験。
…思ったとおり、と言うかなんというか、おにぎりのお米が『糸』引いているのです。
これにはさすがの男子軍団もあえなく敗退。
「おえ〜死ぬ〜」
「口ん中最悪〜」
などと言いながらそれぞれ買ってきた飲み物を手にしました。
「俺もお茶にしとけばよかった〜」
「そうだよ。絶対牛乳はおかしい」とみんな言いつつ友人Sくんが牛乳にストローを挿しました(牛乳パックの小型版みたいなやつ)。
いつもなら私に1/3
そのときはまだそれが私の命を救うとは全く思ってもみませんでしたが。
「…」
「……」
「…………」
「この牛乳出てこない。おっかしいな〜」
「…」
「……」
「…………」
「どうしたのっ?」
と私のソプラノボイスが響き渡ると、みんなも心配そうに
「おいおい大丈夫かおまえ?」
「つまったのか?」
と彼の顔を覗き込みます。
Sくんはと言うと、目に涙をいっぱいためて半死状態でした。
と思ったらいきなりトイレにダッシュ!。水道で口を何度も何度もゆすいでいます。
一体何が起こったのでしょうか?
私と友人達は顔を見合わせるばかりです。
そのまま彼はトイレの個室に行き…(ごめんなさい〜)
「よっく、見てろよ」
と一言いうと彼はその牛乳をシンクに流し始めました。
…???、え?、なんで?、なんでこの牛乳「どろどろ」してあまつさえ『糸』を引いてるの?
……しかもこの異臭は一体??
それは例えるなら『納豆牛乳』でした。
しばらく男子がストローでつついた後、それは哀れにも水道管の奥へと流されてゆきました。
あの異臭とねとねと、ねばねば感が私たちに吐き気を催させたことは言うまでもありません。
それから2,3日の間、我らが友人Sくんは病院に通いお医者さんと御両親さんから大目玉を喰らい、その後正O丸(ラッパのマークの…)にお世話になったと言う悲しい後日談でこの「納豆牛乳事件」は終わりを迎えました。
読んで分かると思いますが、これは本当にヤバいです。
やろうとしている人がいたら止めてあげてください。本気でO-157とかになっちゃうかも。
特に最近は牛乳タンクの非消毒事件も多発していることだし。
しかも彼はあれ以来牛乳アレルギーです。トラウマ現象でしょうか…。
とにかく絶対この実験は止めた方がいいです。あれをちょっとでも飲んでいたら彼は間違いなく入院してました。
しかし…それでも恐怖のおにぎりやは健在だそうです。
本気で「恐怖」のおにぎり屋だったとは…。
ねこ娘さん、よく聞きなさい。
ちなみにこの文章、どー考えても実験レポじゃくて体験談だけど、そんな事はどーでもいいです。 by 神楽坂博
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