レポート提出日 | : | 2001年5月13日 |
実験日 | : | 2000年2月28日 |
レポート作成者 | : | しゃっふる |
作成者のHP | : | シャッフルタイマーズ オフィシャルホームページ |
2001年2月、3連休もあったので、鉄道が好きなぼくは名鉄が企画したスタンプラリーに参加した。
スタンプは集めきれなかったが、楽しませてもらった。
しかし、そのあとが問題だった。
それから帰って、気づいたこと。
そう、1週間後に名古屋に行かなくてはならないのだ。
ぼくは、中部電力が企画した講演会に応募し、招待のはがきが来ていた。
その会場は、名古屋の伏見。
そして財布の中にあったのは、720円。
ぼくが住んでいるのは、愛知県豊田市、名鉄三河線若林が最寄の閑静な(?)住宅街だ。
若林からだと、名古屋の金山まで540円、新名古屋まで590円かかる。単純に計算しても、電車で往復することは不可能である。
こども運賃で行ってみよう(当時ぼくは中学2年)とも思ったが、それはぼくの常識的鉄道ファンとしての良心が咎め、ボツとなった。
そして、思いついたこと。
ということで、さっそく地図と時刻表とにらめっこすることが始まった。
地図で測ってみると、我が家から現地まで、最短距離で24,2kmである。しかし、この最短ルートは地下鉄の真上を通るので電車を見ることができず、つまらないので却下。
JRのきっぷが買える「オレンジカード」があったので、JR刈谷経由、33,3kmのルートで行くことにした。
時速3kmのゆっくり目のペースで11時間6分。まぁ、途中からオレカのお世話になることだろう。
そして朝6時、歩き出した。
講演は13時からなのでもっと早く出ないと間に合わないが、なにぶん寒いのでとりあえず6時にした。
最初は余裕だった。
まぁ、いつも学校まで片道1.5kmの道のりを歩いているんだから、当然といえば当然だ。
もちろん、電車を見るために線路に沿って歩く。
7:53に知立駅に到着。
1時間53分で7.3km進んだことになるから、時速約3.6km。なかなかいいペースである。
トイレ休憩を取り、歩き出す。
しかし最初は線路沿いに道があったのだが、そのうち道がなくなり、線路から少し離れた道を歩くことになる。
線路が見えないせいか、疲れがピークに達する。
刈谷の市街地付近ではふらふらになりながらなんとか歩いていた。
かろうじて信号は見ることができたので、交通事故には遭わずにすんだ。
フラフラになりながら刈谷駅に到着し、ここでまたベンチに座って小休憩。時間は正確には覚えていないが、8時半頃だったと思う。
ここからはオレンジカードがあるから電車に乗ってもいいのだが、時間が早すぎるし、線路沿いに道があったので歩き出した。
電車が見えるようになったら、それまでの疲れが嘘のようにふっ飛んでしまい、足取りは軽くなる。
あっという間(?)に大府到着。確か時間は11時前ぐらいだったと思う。
そろそろ腹が減ってきた。しかし、ぼくがよく行く掲示板に登場する名物家族が次の共和が最寄駅だったことを思い出し「共和までは行こう」ということで歩きだした。
また線路を離れたので疲れたが、共和までは気合で歩いた。そして、11時半頃に共和到着。
共和駅で名古屋までの切符を買い、区間快速に乗車。オレンジカードで買ったので現金支出は0円だ。
名古屋に着き、今度は伏見へ向けて歩き出す。
若林-金山は540円、財布の中身は720円。名古屋の地下鉄の初乗りは200円だから、地下鉄に乗るわけにはいかないのだ。
ここは1.5kmぐらいしかないので簡単に到達。途中ココ●トアでパンを購入。
会場につき、まだ時間があるのでさっき買ったパンを食べるが、すぐに食べきれてしまい物足りない。
残金は594円ぐらい(正確には覚えていない)。新名古屋から帰るならこれ以上ものは買えない。だが、背に腹は代えられず、帰りも金山まで歩いてもいいやと思い、近くのサー●ルKでうまい棒などお菓子類を購入し、少しの腹の足しにする。
金山からは、普通に名鉄で帰りましたとさ。
家に帰って、財布の中を見たらたったの4円。
厳しい1日でした。
交通費がなけりゃ普通は「行くのやめよう」とか「お金借りよう」とか思うのに、「歩こう」って発想が出るあたり、さすがは中坊、元気やねぇ。 by 神楽坂博
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