レポート提出日 | : | 2001年1月20日 |
実験日 | : | 2000年8月 |
レポート作成者 | : | tkakt |
作成者のHP | : | 熱拳新聞 |
皆さんは、『阿波踊り』をご存知でしょうか?
毎年、お盆の頃に徳島で行われるオールナイトダンスフェスティバルです。『♪踊る阿呆〜に観る阿呆〜』で有名。
けして、風俗店のプレイ名称ではありません。。。
阿波踊りは、観光客を含めた動員数も、市内だけで100万人以上も集めるというビッグなお祭りです(徳島市人口40万弱)。
そんなビッグなお祭りの中、私は『すだちくん』という、徳島のマスコットキャラのカブリモノをして、数時間(休憩込み)に渡り、踊り歩いた事があります。
その時のお話。。。
まず、何故カブリモノをして踊る事になったか。それは、目立ちたかったから以外にありません。
以前私は徳島で仕事をしていた事がありまして、その職場は毎年阿波踊りに参加していました。
当時、阿波踊りが2度目だった私は、「何か変わったコトがしたい」と思い、カブリモノを決意し(←短絡)、どうせなら徳島でウケるヤツが良い!と思い、県のマスコットである『すだちくん』を被ることにしました。
幸い、徳島県の職員に知り合いが居ましたので、難なく 「すだちくん」変身セットを無料で借りる事に成功。
まず、その格好で踊りの練習に参加してみる、、、ウケるウケる。大人50人くらいが練習していましたが、皆が私(というかすだちくん)に夢中でした。この場で「阿波踊りはもらったー」と確信。
しかし、その後重大な欠点が発覚。。。
暑い!!
そう、阿波踊りは夏の風物詩。徳島の夏は夜でも暑い。
そんな中を、露出ゼロの格好で踊るのは、 無茶を通り越して 危険である。
私の脳裏に一抹の不安が。。。。
もう一つ、とんでもない欠点があります。それは、「視界が悪い」です。
すだちくんの覗き穴は、『口』ですが、一辺が10cm程の三角形に白い薄布を張ったもので、非常に周りが見辛い。
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数多くの不安要素を抱えつつ、「ここまで来たらやったろやないかい」と、踊りに行きました。
その中で、新たに課せられた使命が。「人前で脱いではイケナイ」と「しゃべるな」である。
・・・勘弁してくれ〜!
そして、踊り始め・・・る前から大人気な私(というかすだちくん)。
周りの人々から、「握手してくださ〜い」や「一緒に写真とって良いですか〜」の黄色い声。中には「サインください」(あるかそんなモン!)の声も。。。
「芸能人って、こんな感じなんだ〜。」と、ちょっと得意げ(←バカ)。
それにしても、女の人の声は聞こえるけど顔が全く見えないのね。視界が悪いから。
先輩が「今の娘、可愛かったでぇ〜」と言ったりしたが、確認できず。
かなりクヤシイ。。
さて、いよいよ本番。
踊りだす私(すだちくん)。
100人ほどの団体で踊りましたが、一番前の真ん中をGET!。
阿波踊りの会場には桟敷と言われる観覧席があり、そこにはアナウンスの紹介が入ります。
「次に踊りこんで参りますのは〜××××連です〜。すだちくんを先頭に〜踊りこんで参りました〜。」
のアナウンスと共に、「すだちく〜ん」の歓声。コレはかなり気持ち良かった。歓声に応えながら踊る私(←調子乗り)。
その場を踊り終わった後、また観光客に囲まれる私(というかすだちくん)。だいぶ疲れているので、「今度はマジで勘弁して欲しい」と思った。
その時、この無謀な挑戦において最大の危機が、、、。
最大の危機とは、、、ガキである。10人近くに囲まれたのだろうか。視界が悪いので把握できず。
まず蹴りがきた。次にボディブロウ。「クッ、いいパンチ持ってんじゃねぇか」
何で、文字通り見ず知らずのガキにボコられなアカンねん。鳩尾に入ったときは、「親御さん、この子シバイて良いですか?」と本気で思った。
周りの先輩方に何とか助けられ命拾い。
私、本当は子供好きなのよ。誤解無きよう。。。
人目につかない所に行って休憩。そして踊って、また人目につかない所で休憩。
そんなこんなを繰り返し、いよいよ最後の踊り。最後の舞台は文字通り舞台。
広場のちょっと上がったようなところで輪になって踊る。その周りには観光客が、、、
メンバーは、100人ほどの団体。当然、全員上がれるワケではないので、順番に踊るのだが、私だけ、最初から最後までぶっ通し。。。
「殺す気か!?」と思ったがしゃべってはイケナイ。
もともと「目立ちたい」という私のワガママから始まった事なので、文句なんか言えるはずありません。
踊った、頑張って踊った。そんな中、私にとっての悲劇が起こる。またもガキである。
今度は女の子中心の踊子ちゃんたちです。県のマスコットを中心に、踊る子供たち。
さぞかし、いい絵だったろうとは思いますが、こっちはカブリモノ、何度も言っているように視界が悪い。
踏みそうでした。気を使いながら踊るのは大変です。阿波踊りって、ずっと中腰だから、意外とハードなの。
いろいろありましたが、何とか無事踊り切りました。
感想は大変でしたが、面白かったです。
私の思い付きとワガママに付き合って頂いた諸先輩方には、とても感謝しております。
通りを歩いていて歓声を浴びたり、握手や写真をお願いされる事って、一般人にはまず無い事です。
良い経験をさせてもらいました。でも、素人がカブリモノを長時間するのは、かなり危険な行為である事も認識しました。
カブリモノの中に入っている人は大変なのです。くれぐれも、蹴りなど入れないよう。。。。
「無理言って被らせてもらった」って書いてるけど、おいらにゃ「体よくボランティアさせられた」にしか感じられんのだが‥‥。 by 神楽坂博
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