●実験の動機

　朝、友人Ｋとミスドで待ち合わせたがドタキャンを食らってしまった。
　しかし、ミスドと言えど今は店によっては無線でインターネットができる時代。
　だったらばコーヒーを飲みながら悠々とインターネットを楽しもうじゃないか。
　ちょうどノートパソコンも、アダプターも無線LANカードもバックの中に入ってる！
　ミスドのコーヒーはファーストフードの中ではおいしいし♪

●用意するもの

• 実験体モルモット
• お金。（コーヒー代と自分の食べるぶんだけ）
• 暇をつぶすもの（自分はパソコンでした）

●ルール

• コーヒーが空になったらすぐに「おかわりお願いします」と店員に言う。
  
• 店員のほうから「おかわりいかがですか？」と聞かれたら残ってるコーヒーを飲み干してからついでもらう。
  　注ぎ足しは厳禁とする。
  
• 胃が痛くなってきたら終了。さすがにコーヒーで胃に穴をあけたくは無い。
  
• トイレ回数の制限は無しとする。（笑）

●実験経過

　朝１０時５分前にミスドに入る。
　友人Ｋとは１０時に待ち合わせである。
　コーヒーを頼んでコンセントに近い席を取る。
　すると電話がかかってくる。

「ごめん、今日無理だわ。」

　ここから地獄の実験はスタートした。

　タバコを吸いながらインターネットでいろいろとホームページをあさる。
　おぉ、気がつけばコーヒーがもう無い。

自分「すみませーん、コーヒーのおかわりお願いします。」

店員「はい、かしこまりました〜。」

　ふむ、ここは無線で３Ｍbpsも出るのか。
　まぁ、周りを見回しても自分しかノートパソコン使ってるやついないし。
　１回線を一人で悠々と過ごす。こりゃ早いわな。
　今のうちに欲しいものはＤＬダウンロードしておこうか。
　お、またもやコーヒーが無いぞ。

自分「すみませーん、コーヒーのおかわりお願いします。」

店員「はい、かしこまりました〜。」

　うむ、ミスドの店員はなかなか接客態度は○っと。。。
　コンセント使ってても何もいわれないし♪（コンセントはバックで隠しているから店員からは見えないか）
　某場所の某ファーストフード店マ○ドはコンセント使い始めたとたんに３F席までわざわざ来て「業務用なのでご利用なさらないでください」と来たもんだ。
　なんでバレるんや？
　メーターの回りの速さでもチェックしてるんか？
　無線でネットができるんならコンセントぐらい使わせろってんだ。
　某コーヒー屋ス○バを見習えっての！

店員「コーヒーお注ぎいたしますか？」

　おお、まだ半分残ってるっちゅーねん！。

自分「あ、お願いします。」（ここで、一気に飲み干す）

　うむ、そろそろ昼時かな。せっかくだからドーナッツでも頼むか。

　朝から何にも食べてないしな。
　ドーナッツ３つでいいか。おぉ、３点げっと〜！ 　あと７点でなんかもらえるんやな〜。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　入店から３時間。コーヒーは１５杯を超えた・・・。
　何か、腹からこみ上げるものと同時に下に押し下げられる液体を感じる。
　と、トイレ・・・。
　まず、一回目のトイレ。

　じょぉおおおおおおおおおおおお・・・・・・・・・。

　長い・・・。長い・・・。
　すごい量である・・・。
　溜めてはいけない溜めてはいけない。

　席に戻ると空になってたはずのカップになみなみとコーヒーが注いである。
　・・・サービスよすぎ・・・。
　少しペースを落としたい・・・。これでは胃に穴が開くのは目に見えてる。
　だがしか〜し。ここでペースを落としたら男ではない！もとい漢ではない！
　このペースを貫いてこそ実験ではないか！
（このとき、後々地獄を見るとは知る由も無かった・・・）

　ミスドで某ネットゲーム、ラ○ナをやりながら悠々とすごす。
　昼は軽くてLV上げにも最適やね♪
　気がつけば３時。コーヒーはこの時点で３２杯目がカップに入っている。
　おやつにドーナッツでも食べないと辛いかな・・・。
　おやつにドーナッツを２つほど詰め込み一服。
　灰皿はもうこんもりと山積みになっている。
　この３時の時点でコーヒー３２杯、タバコ１３本、ドーナッツ５個、トイレ３回です。
　さぁ、何時まで粘るか・・・。それを考えながらゲームをコツコツとこなす。
　これは初投稿として載せるためにも閉店まで粘るか！？
　ちなみに、ミスドの閉店時間は２３時。
　コーヒーとドーナッツ数個で１２時間以上いることになる。
　金額にしたら１０００円以下。漫画喫茶やネット喫茶なんかよりも安上がりである。
　金欠の学生にとっちゃこれほどいいものは無いね♪
　しかし、明らかに店員からの視線が痛い。
　このミスド、コンセントがある席はカウンターの目の前なのだ。
　そこに５時間も同じやつが座ってコーヒー飲みながらネットゲーやってるのだ。
　そりゃ店にとっちゃ迷惑以外のなにものでもない。
　ふと思い出す。

「俺は客だよ？」

　言ってみたい！
　ミスドで言ってみたい！
　ここで、店員が文句を言ってきたら「俺は客だよ？」と言うことを決意。
　ここでエロサイトにでも飛ぼう物ならば店員は何か言ってくるのだろうか。
　しかし、自分には地元の店でそんなことやる勇気はありません・・・。
　知り合いが店に来ようものならば俺はたちまち変体扱いされる。
　それはまずい・・・親に伝わるのもきつい・・・今度都内でやってみようかな♪ 　次の投稿ネタが決定する。
　そんなことを考えながらコーヒーをすする。

　時間は１９時。夕飯も・・・ドーナッツ・・・？
　まぁ、コーヒーに合うことは合うが、３食ドーナッツはきついものが・・・。
　目に飛び込んできたのはラーメンセット。
　店員に言った。

自分「フレンチクルーラーとチョコファッションとアップルパイ。あと灰皿も。」

　違うだろ自分！
　何をほざいてる自分！
　カフェインで気が狂ったか！？
　何がなんだかわからないうちにドーナッツ３個と灰皿を持って席へ。
　コーヒーはなみなみとついである。計５３杯目。

・・・悲しい。なぜかわからないが悲しい。

　悲しいときにはコーヒー・・・。
　もう味覚すらありません。おいしいとも思えません。
　ただ、そこにあるから飲むのです。
　ネットゲーも終わりにして、ぼけーっとする。

　今、自分は何をしているのだろうか。
　今日一日有意義だったのだろうか。

　元はといえば友人Ｋのドタキャンから始まったことだ。
　そうだ、すべてはあいつがいけないのだ。
　当日の待ち合わせ３分前にドタキャンするあいつがいけないのだ。
　友人Ｋに対する恨みと今日一日を有意義に過ごすことのできなかった悲しみが自分を襲うのであった。

　時間は２１時。ラストスパートである。
　ここで、ここまでの報告をば。

• コーヒー７１杯
• ドーナッツ８個
• タバコ１箱
• トイレ７回

　コーヒー７１杯のうち２６杯が店員自ら入れてもらったもの。
　残りの４５杯は自分から頼んだもの。
　あと２時間。ここからが勝負だ！
　しかし、胃の限界も近づいている。
　体が悲鳴を上げているのは聞こえる。
　俺は心を鬼にして耳をふさいで挑むことにする。
　目標は１００杯かな・・・。記録的なものになるのか・・・。

　２時間＝１２０分　１２０分÷２９杯＝４．１３７９３１・・・・

　つまりは、４分に１杯頼めと。
　ここまで来たらやってやろうじゃないか。
　熱々のコーヒーが出てきたら４分待って冷まして一気。
　うち、トイレ５回。
　もう尿に色がありません。心なしか緑色なのは気のせいでしょうか。
　途中５〜６杯目にして店員から

店員「こんなにコーヒー飲んで大丈夫ですか？」

　大丈夫なわけないじゃないか！
　何故こんなことしてるのか自分でもわからないのに！

自分「大丈夫です。今日徹夜するために飲んでるんですから。」

　ついに気が狂ったか自分。
　本当に徹夜するのか自分。
　何のために徹夜するんだ自分。
　もうわけがわからない。とにかくコーヒーを飲む。

　２３時・・・・。なりました。

店員「お客様、１１時（２３時）で閉店です。」

自分「あ、じゃぁ最後にコーヒー一杯ください。」

　店員苦笑い。
　そして１０１杯目のコーヒーを飲んで店を出る。
　タバコをくわえながらバイクにまたがる。

　「実験・・・か・・・」

　その日の夜。
　布団の中で爆睡する自分がいた・・・。

●結果

• 店にいた時間：１３時間
• コーヒーの量：１０１杯
• 飲んだコーヒーの時間当たりの平均量：約７．７杯／時
• 食べたドーナッツの個数：８個
• 吸ったタバコの数：１箱＋１２本＝３２本
• トイレに行った回数：１２回

●得たもの

• ラ○ナのＬＶ
• 友人Ｋへの恨み
• 投稿レポート

●失ったもの

• 有意義に過ごすはずの一日
• お金

●感想

　実験レポートがこれほど辛いものとは知らなかった。
　いつもは楽しみながら読んでいるものの、実際に実行することの辛さ。しかも一人で・・・。
　友人が一人でもこの場にいたらどれほど楽なものか・・・。
　今度実験するときは絶対に友人Ｋにやらせてやる・・・。

この恨み、一生忘れてなるものか・・・

●次回のレポートの予定

　Ｋに都内のファーストフード店へパソコンを持っていってもらい、アダルトサイトの閲覧をさせたときの店員と客の反応。

ふと思った。 　コイツはここまで苦労して、しんどい思いをしてレポートを書いてくれた。 　で、もしコレをボツにしたら・・・・。面白いなぁ、コイツ的には。 　・・・でも、サイト的には全然面白さが伝わらないので、そのまま載せることにしました。 　最近分かったけど、私ってば結構Ｓやったのね。 　自分の中じゃ、『Ｓ：Ｍ＝４：６』ぐらいと思ってたのになぁ。 by 神楽坂博