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投稿実験レポートNo.286
女の子の自分に対する苛立ちを他に向ける事は可能か?



投稿文章
●当時の状況説明
 私は170Cm、50Kgときゃしゃなんですが職人でして、独立してからと言うのはかなりキツく週1回の休みは体を休める日でした。
 当時 付き合ってた子は20歳の遊びたい盛りで私は29歳おっさんでした。
 大阪(私)と奈良(彼女)で遠距離ではなかったけど、週に4〜5日は私の部屋に合鍵で入り浸ってました。
 内2日は泊ってたので帰りに送っていくのは週2〜3回でしたが、いつも夜中でした。
 勿論私は次の日は仕事です。(この時点で十分に疲労してます)

 S子は看護婦だったので(以前に書いた看護婦のMとは別人です、看護婦は偶然です)、日勤の時は夕方から電車で私の部屋に来てました。
 次の日が夜勤の時は夕方からの出勤なので泊ってました。(S子の親も公認だった)


●毎週1回の「車で遊びに連れって行ってよ」攻撃
 私は不定期に仕事現場が変わるので、遠い現場の時は朝5時出で大阪の渋滞の中に2時間と帰路の2時間巻き込まれることもしょっちゅう。
 だから休日まで運転はしたくなかったんです。
 おまけに女の子を送って往復すると2時間60Kmの道程みちのりです。


●休日に体を休めたい一心での私の自衛策:その1
 玄関で物音がしたので押入れにかくれました
 無駄と思うかも知れませんが、女の子は来た時に私が居ないとスエットに着替えて、事もあろぉ〜か私の部屋を自分好みにアレンジします
 出かけたい気持ちが落ち着くと「この次は遊びに連れていってね」になるんです。
 まぁ、対処療法ですが頻繁にやらなければ効果はそれなりにありました。


●休日に体を休めたい一心での私の自衛策:その2
 仕事帰りにプラモデルを買いました。“ふぇら−り、1/12”です。
 塗料も含めて一万円超えてます。(勿論あほちゃうっとバカにされました)
 玄関のチィムが鳴った時に無視しました、すると合鍵を使って入ってきて一言。
『おるんやったら、何で開けてくれへんねん』
「今、フェラーリこれ ブレん様に息を止めて色塗ってたし」
『そんなんほっといて遊びに連れってってよ』
「・・・・・」
「どぉ〜してもプラモ作りコレしたい。お・ね・が・い」
 これで女の子が我慢できたのは1時間でした。
『あんたぁ〜、もう3時間もそんなんしてんねんで。そろそろ遊ぼ!』
「(ウソツキ、まだ1時間やん)」

『あんた、私とプラモデルどっちが大事なんよぉ!!』

 とうとう出ました、女の子の専売特許の『○○と私とどっちが大事!』攻撃です。
 これ以上ふんばると完全にすねます。
「わかった、車に乗れ」
 プラモデル屋に行きました。
「好きなん選べ。買ったる!」

 ・・その週、会ってる時はプラモデル作りを教えてたので出かけずにすみました。


●休日に体を休めたい一心での私の自衛策:その3
 またまた出ました「今日こそ遊びに連れってってよ」攻撃です。
「今日は先約があるから残念やけど、お前と遊びに行かれへん」
『先約って誰よ?』
『どこの行くのよ??』
『私はどぉ〜すんのよ!??』
「どこも行かへんで、ここで遊ぶ約束になってるから」
 っと言って飼ってたゴ−ルデンハムスタ−の“みゆきちゃん”を連れてきました
 それを見たS子は結構こわい顔になってました。
 聞く耳持たないって顔でハムスタ−と遊んでたら・・・・・
 突如、S子ったら、“みゆきちゃん”の背中を指で突き飛ばし
『何よこんなヤツ!』
 無茶しやがります・・・。
 とっさに「やめたってくれよ」とかばってしまいました。
 その行動が更に怒りを増幅してしまったみたいです。
『そいつとあたしとどっちが可愛いのよ!』
『私とみゆきとどっちをとるのよ!?』

 ・・このセリフだけを聞く限りでは“二股男のバッティング”の修羅場です。
 でも相手は女の子ではありません。その前に人間ではありません
 ハムスタ−の♀のみゆきちゃんです・・・・。
 私への苛立ちはすっかりハムスタ−へと移行してます。
 大成功です。

 ・・・S子とハムスタ−のみゆきちゃんが仲直りするのは1週間の時間を要しましたが、円満解決しました。


●休日に体を休めたい一心での私の自衛策:その4
 またまた出ました『今日こそ遊びに連れてってよ』
 その日は電子部品を買いに日本橋に行きたかったので来て欲しくなかったのに、『海遊館にいきたぁ〜いぃ』を連発してます。
 まるでだだっ子です。
 仕方がありません。たまには遊びに連れて行かねば・・・・
 犬でも散歩に連れて行かねばストレスが溜まると人から聞いた事があります。
 たまにはしゃぁ〜無いかと諦め、阪神高速に乗り一路海遊館に・・・

 のはずでした。

「チョットだけ日本橋に寄って部品を買い物してもいい?」
 久しぶりのドライブ&水族館にすっかり喜び快諾してくれました。
 LSIやICはすぐに買い終わったんですが真空管を探すのに3時間も費やしてしまいました。
 ホントに計画的ではないんです。流通在庫しかなく扱ってる店も少なく予定外に時間がかかってしまいました。
 勿論 海遊館など行く余裕などあるはずもありません。
 S子はタダでさえ丸い顔が釣り上げたフグの様になってました。
 S子のウオ−クマンの修理部品を探してたって事で機嫌はなおりましたけど・・・。
 実はS子のウオ−クマンを動かなくしたのはです。
 フタを開けて中に輪ゴムを入れてプ−リ−を圧迫してました。
 外せば即OKでした。


●休日に体を休めたい一心での私の自衛策:その5
 まず下準備として私とS子のドライヤ−を動かなく細工しておく。
『今日こそ絶対に誤魔化されへんからなぁ〜、遊びにてれっててよっ!』
「よっしゃぁ〜、行こか、そのまま帰りは直接送って行くわ。
 だから出かける前にエッ○しよY
 ・・・ん・ん・ん

 いつもより時間をかけました(夕方まで時間稼ぎすれば出かけなくてもすむ)

 終わって、

『じゃあ、遊びに行こ』
「風呂沸かすから入ってから行こう」(事前に水を入れてなかったから1時間経過)
 一緒にお風呂に入り、勢い良くお湯をかぶって、その時に偶然??、S子の髪を思いきり濡らす。
 コレで髪を乾かして化粧もして出かける準備ができるまで2時間・・・・
 タイムアウトでまたまた私は体を休めるために休日を使う事ができました。


●休日に体を休めたい一心での私の自衛策:その6
 仮病を使おう!!
 ・・・でもS子は看護婦だし、しんどいと自覚症状を訴えただけではダメだろう。
 まして普段の私の態度からして・・・・

 下準備として仕事中に使い捨てカイロと霧吹きを購入しておきました。
 日曜日に朝寝してると、鍵の開く音と共にS子登場・・

『絶対に今日は遊びに連れていってもらうもんね!』(決めつけている)

 来るのはわかっていたから準備は万全です。
 枕カバ−の中に使い捨てカイロ1個、パジャマの胸元にカイロ1個。
 枕元の単行本のかげに霧吹きスタンバイ・・・・
「風邪ひいてめっちゃ、しんどいねん。今日は2人で行きたい所あったのに・・・・」
『あんた、また嘘ついてるやろ』
「(げぇ!、いきなりバレてるし決め付けてるし!!)」
「ごほ、げほっ、風邪ひいたみたい、昨夜38.5度もあってん」

 S子はここでおでこに手を当てて熱を計る。・・・が、枕に伏気味にして枕カバ−にしこんでたカイロにおでこを当てていたから平熱よりかなり熱い。
 この時点ですでに風邪で熱が出てると信じこませる事に成功・・・・
 予想どうり体温計を取りに行ったのでその間に霧吹き2回で顔に汗らしき物が。
 体温計を脇に挟んで擦ると41度
 ちょっと温度高すぎ・・・振って38.1度まで下げる。
 勿論夕方には風邪は完治です。
 薬なんて飲まなくても使い捨てカイロをはずせば瞬時に平熱です。
 ・・・ばれてません

「さすがは看護婦、お前の看病と雑炊のおかげやでぇ〜」

 これでご機嫌です。
 私は1週間分の睡眠不足を一気に解消できました。


●結果
 女の子の自分に対する苛立ちを他に向ける事は可能です。
 ただし
  • 同じ手口は使わない事。
  • 笑えるとかどこか憎めないとか、本気で怒らせない。
  • 仮病など嘘でしのぐ時は完璧にやる。
  • 爆発するまでやらない、タマには遊びに連れて行きその間のツナギとする
以上を満たせば成功します。


●回想
 当時忙しかったとはいえ、ちょっと可愛そうな事をしてしまった。
 ハムスタ−にジェラシ−しているS子はちょっと可愛かった!
 会う度に近場だったけど車で外食しに行ってたし、2ヶ月に3回位はドライブ込みで遊びに行ってたし、3ヶ月に一度は遠出もしてましたが、S子は毎週出かけたかったみたいで、途中からは駆け引きも楽しんでました。


●教訓&考察
 私の友達に女の子の言いなりで10コの内9コまでワガママをきいているのに、1つ嫌やって言っただけで「コイツなまいきぃ〜」って言われてるヤツがいました。
 私の所は女のコのワガママやお願いを8コまでダメダメって却下してたんだけど、1〜2こ「ええよ、OK」って聞いてあげると『やっぱり、や・さ・し・い』っと上機嫌でした。

・・・・甘やかしすぎるのは良くない?


●追伸
 この子も結婚を考えてました(ってぇ〜か、女の子が結婚を焦ってた)
 勿論可愛かったし、独立したばかりの仕事が落ち着いたら旅行とかも計画してたんですが・・・・


管理者の意見,感想

 今までの文章を総合して、Sugingさんの好みって、
『気が強くて少しわがまま、でもちょっと抜けててツッコミがいのある妹キャラ』
 やねぇ。
 わーい、お仲間おなかま〜!!

by 神楽坂博


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