●用意するもの

• 若かりし頃の、超美人だった（←ここ味噌ね）私
• まじめな頃の私（今はなんだよっ）
• 銀行の支店（町の繁華街のど真ん中）
• ビシット決まった制服（バブル全盛期で、ANAよりかっこいい制服）
• 気品のある笑顔
• 支店内のお客
• テラーという銀行の花の部署

●実験（？）

　忘年12月31日。
　あの頃、銀行は12月31日は休みなどなかった。

　当然バブル全盛期！！！繁盛どころか、混雑どころか、トイレにもいけない状態。
　も・・・もれる・・・・と、何度ちびったことか・・。
　その日、凄く我慢していた。
　それも。。大・・・・。
　このサイトがあったなら、私は素直に、限界に挑戦していただろう。

「いらっしゃいませー」 「はい、ご入金ですね？」

　にこっ、
　心で泣くとはこのことだ・・・

　私の前には長蛇の列。
　こなさなければ・・・こなさなれれば・・・３時に早くなってくれ・・・

（もらすより。。いけよ）

　葛藤が続く・・・
　お隣の窓口への札、出せ！！
　出すタイミングが無い・・・

　運悪く、交通違反の支払いのお客さん。
　見るからに暴走族（死語、でもいたんよあのころはたくさん！！信じて・・）。

「いらっしゃいませー」

「あのー違反したんっす」

「用紙を見せてください」

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説明

　国が支払いを命じた切符は、日銀歳入代理店という特殊な科目に入る。
　絶対に間違えがあってはならない。
　これを間違えたら、支店全体の責任になるほどのもの
　知ってました？？？？

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　２枚出した・・・
　おい・・・・、１枚は期日すぎてる・・・

「お客様、この1枚は、期日が過ぎており、金融期間での受けつけはできかねます」

「えーどこいけばいいとやー」

　客、明らかに不機嫌
　心の中、、（早く早く次の人にかわってくれ・・もれる・・）

「こちらの１枚は、お受けできます」

「なんでだよーーー（以下延々と5分経過・・・・）」

　おんどりゃゃゃゃーーーそのオールバック、おーるダウンにしたろかぁぁぁぁぁ
　長ったらしい、首までの髪全部前向きにしたろかーーー（この時点でもう、切れていた）

　しかーし、あくまで、落ち着き笑顔を保つ。
　その間にも入ってきたお客様には、「いらっしゃいませーー」の声をかけ続ける。

「申し訳ありません、こちらだけ取り扱いさせていただきます」

「ならそれだけ払う」

「支払日をそこへお書きください」

「どこよ？」

「ここです」

「だけん、わからんて・・」

　あの頃は防犯の為、防壁ガラスがあった・・
　手を差し出し、

「ここです」

　12.31
　書いた・・・・
　よし、

「お名前とご住所をお書き下さい」

「警察は、俺の名前わかっとらす」

　ああああああ・・・・
　警察は知ってても、私は名前しらねーーんだよっ！！！
　警察とまぶだちなら、警察に払いにいけーーーー

「ここです」

「どこや？」

いっしゃいませーーー♪

「ここです」

「だけんどこって？？？」

いっしゃいませーーー♪

　だんだん声がでかくなる・・
　いらっしゃいませもやけくそ・・

「そこです！！そこ」

「ここ？」

いっしゃいませーーー♪

「そこですって」

「そこそこ」

いらっしゃいまそーーーー♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　止まった、、全ての場にいた人がとまった。。
　支店のごったがえす中での、やけくその、精一杯のあいさつ。

　３秒後

「・・・・ぷぷぷぷ・・・・あははははは、ぐっぐっぐっ」

　ヤンキーのにいちゃんです

「今いらっしゃいまそってゆーたろ？
　ななな、まそってゆーたろ？
　なななな、まじ？
　それある？ぶははははははははは・・・」

　今なら、女捨てた私は、なんともなく仕事しているはず。
　しかし、まだ超美人の私は、顔真っ赤。。。

「うんこ・・・・」

「は？」

「トトトイレイカセテクダサイッ！！！！！」

　ガバッ
　お隣の窓口へをおもむろに出す、いや無理やり客の目の前で！（こーゆーことは、絶対してはいけないと言うマニュアルがある）

「ぇ・・・・・・」

「くそしてーんだよっ！！！」

にーちゃん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

　３分後何もなかったように持ち場へつく。
　にーちゃんも無言で7000円を差し出す。

「ありがとーございました」

　ポンポンポン。
　印鑑を打つ。

「又おこしくださいませーー」

「手洗った？はやかったけど・・・」

　いいえ洗ってません、
　洗ってませんとも！！！
　嫌がらせです

にーちゃん「お世話になりました・・・・・」

　語尾は消え入りそう・・・

●結論

　どーーんなに、ニコニコの美人のスッチーでも、窓口の花でも、出るものは出る。
　ひきっった笑いの時は理解してあげて。。皆さん

　むろん、３時の閉店過ぎ、「○○君！！」と呼び出され、会議室で、

「いらっしゃいませーーー」

　を支店長相手に何度も言わされた事実を、そこにい合わせたお客様は知らない・・・・

　あの頃ここのサイトの存在を知っていたら、私はもらして、パンツが下がっていても仕事をいていたはずだ！。
　確実に、においなども気にせずに・・

そのこのこのサイトの存在を知ってたら‥‥。 　やっぱり原因は俺になるの、そーなの？？、そーゆー趣味はないのに！！ 　なお、暴走族は、今では珍走団といいます。 　憶えておいてくださいな。 by 神楽坂博