よく、「昨日カラオケオールやったから今日しんどいわ〜」という声をよく聞く。
ならば開店時から閉店時まで歌うとどうなるのか試してみることにした。
朝11時から始まる家から近くのカラオケボックスに、友人のT君、Hさん,Oさんと共に10時45分集合。きっかり11時から歌うために少し早めに集合。
この店は朝11時から翌朝5時までやっているので18時間歌う事になる。
「4人やったら18時間なんて大丈夫でしょうに」という声が聞こえてくる。
但しこれにはからくりがある。
T君は今回1曲も歌わないのだ。
いわばお金がかなりかかりそうな実験なので、人数あわせのために金持ちのT君を入れることにしただけなのである。
だから実際は3人で18時間と言うことになる。
10時55分店のシャッターが開く。それと共に早足で受付へ。
平日ということもあり僕らのほかには誰もいない。
受付の紙に「閉店まで」と書く。
これには店員は驚いて、「本当にいいんですか?18時間ですよ!」と少し諭される。
しかしここでひるんではいけない、すぐに「はい、結構です」と答える。
カラオケのリモコン等を貰い部屋に向かう僕らを店員は怪訝そうな顔でみつめていた。
まあなんだかんだいってカラオケはスタートした。
- 1時間目・・・
- 最近の曲などを歌う、この辺はいつものカラオケの様に楽しい。
(僕4曲。Hさん4曲。Oさん2曲。T君0曲。)
- 2時間目・・・
- まだまだ楽しく続く。最新曲のオンパレード。
(僕3曲。Hさん4曲。Oさん4曲。T君0曲。)
- 3時間目・・・
- そろそろ最新曲のヒットパレードが終わり始める。T君、歌えないのでふて寝をするも無視される。
(僕5曲。Hさん3曲。0さん4曲。T君ふて寝。)
- 4時間目・・・
- ちょっと懐かしめの曲を歌いだす(主に90年代中〜後半)T君、ルームサービスの焼きそばを食べる。
(僕4曲。Hさん3曲。Oさん5曲。T君焼きそばをうまそうに食べる。)
- 5時間目・・・
- フォークソング特集。Hさん、Oさん食事休憩。
(僕8曲。Hさん1曲、きつねうどん。Oさん0曲、味噌ラーメン。T君、ビールを一人で飲み始める。)
- 6時間目・・・
- フォークソング特集にみんなの気持ちが暗くなるのでこれから2時間アニメ特集。僕、食事休憩。
(僕0曲、カレーライス。Hさん5曲。0さん4曲。T君唐揚げも頼み居酒屋気分。)
- 7時間目・・・
- アニメ特集も喉が段々痛む。歌う曲が徐々に減ってくる。
(僕3曲。Hさん4曲。0さん4曲。T君金持ちらしくV.S.O.Pをボトルで注文。5300円也。)
- 8時間目・・・
- 歌い疲れ、他人が歌っている時ウトウトし始める。
(僕4曲。Hさん3曲。Oさん3曲。T君唐揚げのほか焼き鳥を頼む。)
- 9時間目・・・
- 疲れがピークに。段々友達が歌ってるのを聞くとなぜだか腹が立ってくる。
(僕3曲。Hさん5曲。Oさん4曲。T君V.S.O.P半分空ける。)
- 10時間目・・・
- 折り返し地点を過ぎたためか次第にテンションも上がる。
(僕5曲。Hさん3曲。Oさん4曲。T君V.S.O.P全部空けるも気持ち悪くなりトイレに直行。)
- 11時間目・・・
- このあたりからサビしか知らないとかいう歌を歌い始めるので曲数が急に増える。
(僕7曲。Hさん5曲。Oさん6曲。T君ソファーの上にダウン。)
- 12時間目・・・
- 2回目の睡魔が襲い始める。友達が歌っているときに顔を洗いに頻繁に席を立つ。
(僕6曲。Hさん4曲。Oさん6曲。T君寝ているため顔に落書きされる。)
- 13時間目・・・
- 日付が変わる。何でこんなことやっているのだろうと言う気分になり始める。
(僕4曲。Hさん5曲。Oさん4曲。T君寝ている。腹が立つので思いっきりデコピンをするも起きない。)
- 14時間目・・・
- 自暴自棄になる。皆中島みゆき等くらい詩を歌いだす。
(僕3曲。Hさん5曲。0さん2曲。T君顔に落書きされていることも知らずトイレに行く。店員に笑われたらしい。)
- 15時間目・・・
- 目の下のクマが僕の顔に確認されるほかの2人の女の子も急に老ける。Oさんダウン寸前。
(僕5曲。Hさん3曲。0さん1曲。T君きつねうどんを注文。)
- 16時間目・・・
- Oさんダウン。僕とHさんだけになり気合が入る。
(僕6曲。Hさん5曲。Oさん0曲。T君歌いそうな目でこちらを見る。)
- 17時間目・・・
- 緊急措置としてT君に歌う権利を与える。僕とHさん少し休憩に入る。
(僕2曲。Hさん2曲。0さん熟睡、瞼の上にマジックで目を書かれる。T君6曲。)
- 18時間目・・・
- ついにラスト1時間。全員で歌える曲を入れる。主にモー娘。等。(全員で8曲。モー娘シングルを歌いフィナーレへ向けテンションを上げる。)
- フィナーレ・・・
- 最後に「サライ」熱唱。T君調子に乗りマラソンランナーの役を買って出て、歌にあわせゴールシーンを再現しようとするもHさんに部屋を鍵をかけられ部屋に入れず、
感動的なフィナーレ演出失敗に終わる。
閉店を告げる電話が部屋になり受付へ。最初とは違う店員に「すごいですね〜」といわれすこしうれしくなる。しかし少し立ちくらみがした。
店を出ると朝日が綺麗だったが、そんなことを感じている気分ではなかった。
とにかく眠たかったですな。
- ●かかったお金
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部屋代:
11時〜18時: 780円/時・・ 780×7=5460円
18時〜24時:1280円/時・・1280×6=7680円
24時〜5時:1180円/時・・1180×5=5900円
飲み物:
フリードリンク
食べ物:
きつねうどん・・380円×2=760円
味噌ラーメン・・450円
カレーライス・・450円
(計)21735(税込)÷4=5433,75円。 一人頭5434円。
但しT君は個人的にたくさん頼んだので12978円。
- ●歌った曲数
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僕:72曲。Hさん64曲。Oさん53曲。T君6曲。みんなで9曲。
計204曲。
- ●この実験でわかったこと
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- とにかく疲れる。こんなことするもんじゃあない。
- 次の日声が出ない。
- 友達と思ってた奴が急に嫌いに思えてくる時がある。
- 結構お金がかかる。
- 健康にものすごく悪い、次の日、Oさんは倒れました・・・・・。
- 歌がいくら好きでも限界がある、だいたいオール程度(長くても5時間程度)が妥当だということ。
- とにかくこんな企画をいっしょにやってくれる友達が僕にはいてくれたということ。