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投稿実験レポートNo.228
山の手線一週ぶらり途中下車蕎麦の旅



投稿文章

●実験の趣旨
 日ごろ駅のホームにある立ち食い蕎麦。
 皆さんは、そんな立ち食い蕎麦屋をおざなりにしていませんか?
 愛ってなんですか?
 そう、蕎麦に対する愛情って言うのは、別に名店の一杯1500円もする、365日新蕎麦みたいなものが食える店だけではないんだぞ!
 俺の持論、「貧乏人は草を食え」ではないが、

「貧乏人は立ち食い蕎麦を食え」

の持論を証明する為の企画である。


●目的
 毎度の事だけど、目的なんかを考えたりすると結果的に悲しくなるので、以後一生考えてはいけない!


●実験方法
 山手線の駅蕎麦を各駅食べていく


●確認事項
〜山手線内で立ち食いそばのある駅〜
  • 目白
  • 池袋
  • 大塚
  • 巣鴨
  • 駒込
  • 西日暮里
  • 日暮里
  • 上野
  • 御徒町
  • 秋葉原
  • 神田
  • 東京
  • 有楽町
  • 新橋
  • 浜松町
  • 品川
  • 田町
  • 五反田
  • 目黒
  • 恵比寿
  • 渋谷
  • 代々木
  • 新宿
  • 高田馬場
 上記の駅に立ち食い蕎麦屋があるのを確認しているので、その駅の立ち食い蕎麦屋を1駅につき一店ずつ制覇していく。


●用意するもの
  • 金(食える分だけ)
  • 山手線の周遊券
  • デジカメ
  • 過去に忘れかけた思い出


●いよいよ実験開始
 今回の実験の参加者は、光秀・さとぅ・俺の3名でのスタートとなった。
 山手線の新宿駅の池袋方面行きのホームで待ち合わせ。
 集合時間の10分前に周遊券をゲットして、そのままホームでタバコを吹かしながら待つ。
 1分ほどして、光秀から「いまからトイレに要って待つ」とのメールが届く。
 待つこと数分、光秀登場
 一応初対面なので、挨拶を交わしながら色々な話で盛り上がる。

 15分ほど遅刻して、さとぅが登場。
 さとぅにデジカメを持ってきたか確認するが、電池が切れている事に気がつき、新宿駅の外にあるヨドバシカメラにて電池を購入。

 さて、記念すべき第一杯目は、新宿駅の「AAAA」に決定した。
 とりあえず店の前で写真をとることに。
 ただ、その辺にある蕎麦屋の写真を入念にとってる行動が、参加者であり幹事の俺の目から見ても、あからさまにおかしい・・・
 おかしいというか、挙動不信すぎて、回りの視線が気になった。
 写真一つでこんな事にビビっているようでは、この先の人生何が起きても怯えながら生きることとなると思いそのまま続行!

 さて、店の看板・店の自動販売機の写真をとり終わり、いよいよターゲットの蕎麦を購入する事に!

 一杯目を食べようと店の中に入るが、この店のクーラーが完全に壊れているために尋常じゃない汗が出る。
 それは冷や汗?いや、武者汗(謎)って事で。

 1杯目の蕎麦がついに出てくる。
 蕎麦の量は、案外少ないように感じられた。
 熱いものは平気なのだけど、蕎麦の熱さと、店の暑さにむせ返る。

 一口目を食べた瞬間汗が吹き出る。
 あ・・・あつい・・・
 空調でも良いからつけてくれ〜〜
 蕎麦自体は、1分ほどで間食!
 さっさと次の駅へ

 新大久保に到着した3人は、駅のホームに立食い蕎麦が無いかチェックする。
 とりあえずホームには無いようだ。
 改札を出たところにあることがあるので、とりあえず改札を出て確認してみる事にした。
 改札を出ると目の前に、蕎麦屋があるが、あれはどう見ても立食いじゃないだろ…

【公式】
 立食いが安いと定義する時にすわって食べる店は高いと仮定すると、安さの基準を、掛けそば1杯270円とする。
 つまり、270円は立食い蕎麦における平均的な掛けそばのレベルのねだんとなる。
 そこで、掛けそば1杯が倍の500円以上する店は高いとなる。
 新大久保の駅前にあったのは、座る店なので立食いではない、つまり値段が270円ではない。
 そこから、「却下」という方程式が導き出されます。
 さて、却下された店を放置して、駅の周りを歩いてみるが、
 見当たらない…
「新大久保には蕎麦屋が無い?」
 ※後で思い出したのだけど、探しに行った方向と逆の方向に、富士そばがあった記憶がある…
 新大久保敗北…

 このとき幹事としての俺の脳裏に「企画失敗?」
 いや、又後で戻ってこればいい!。
 そう!、再び全てを終わらせた後に…

 改札を潜りホームで電車を待って次の駅高田馬場へと到着した。
 高田馬場は学生街なので、そりゃ〜立食い蕎麦屋の100件や200件あるにきまってるさ!
 駅の改札の中には無かったので、駅の周りの探索を始める。
 探せど探せど、見付からない…
 この企画は山手線の立食い蕎麦屋を見つける企画ではなくて、立食い蕎麦を食う企画なんだ!

 とりあえず、さらっと高田馬場も後にする…

 次は目白〜目白〜〜
 そう、学習院大学のお嬢様・お坊ちゃまたちがいるこの駅に、立食い蕎麦屋はある!
 数年前、何度か、学習院の大学の某サークルの指導をしてた時に、幾度となく、目白には降りているのだから!

 と、その時!!山の手立食い蕎麦クラブに最大の危機が!!

 蕎麦屋のあった場所が、工事中…
 な…なんと言う事だ…しかも最近取り壊したばかり。
 神様のいたずらと言う物は、怖いものだ…
 とりあえず、皆書き直しておいてくれ。
 山手線に立食いそばのある駅は、24駅→23駅

 3回連続スカをひかされたこの気分。
 俺の心の中には、西部劇の映画に出てくる、藁が、風に煽られて、丸くなりながら「カサカサカサーーー」っと、回ってるあいつが山ほど出てきた…

 気を取り直し、次は池袋〜池袋〜
 「酒と涙と男と女と部屋とワイシャツと私」な街である。

 さてそんな街の蕎麦屋は!
 名店「あじさい」。立食い蕎麦のユーザーの間ではあまりにメジャーすぎるこの店。
 2件目からアジサイか…
 今日は何回アジサイの蕎麦を食うのだろうか…
 とりあえず1軒目と同じように、写真をパシャパシャ

 前回が暑かったために、今回はざるで行く事にした。
 ざるそば、ざるそば〜♪
 ポチッ!ガチャガチャーコン!

「ざるうどん」

 …ザ…ルウドン
 THEルウドンだよ!!間違えて押してしまった…
 仕方なくザルうどんを食べる事に。
 ざるうどんも蕎麦も実際的な量は変わらないから良いかっておもったのだけど、大幅に違います!
 そう…一本一本が重いです…ボディーに重い一撃がのしかかる。
 でも、まだ2杯目なので、難なく倒す事が出来た。

 「1R2分OK」
 これで、目白を引いた23軒中2軒終了
 残り、21軒

 次は大塚駅〜大塚ぁ〜〜

 大塚の駅に到着した3人、とりあえず駅員に蕎麦屋の場所を聞く。
 言われた場所に良くと、中国人風の女性が店員をやっている。
 そろそろ具でも入れてみますか!と、何をとち狂ったのか、きつね蕎麦を頼む
 これが又大変な事態を招く事になった。

「きつね蕎麦は、揚げ玉じゃないんだよ…」

 そう、俺は油揚げなんか食べたくないんだ!
 揚げ玉が食べたかったんだ!

 と、いまさら言っても後の祭り、祭りの後はちょっと寂しい。
「ああ〜宿題やら無ければ…だから夏休みの始めにやって置けばよかったんだ!」
ってくらい、後悔そして苦痛に襲われた…
 俺も男だ!。たべてやる!
 っとその前に、写真♪写真♪

 写真をとり終え、一気に蕎をかき込み、油揚げも一気に食べる。
「1R2分15秒」
 油揚げの為に時間をロストしてしまった。

 大体、油揚げなんて食べ物は、鶴ちゃん事「片岡鶴太郎」が、めちゃくちゃ熱いおでん(巾着)を無理やり食わされていた時代から、(知らない人にはパパ聞いてね)熱いって決まったんだ!
 そう、鶴ちゃんのネタはギャグではなく素のリアクションなんだ!

 さて、片岡鶴太郎についての事はどうでもいい。
 現在は油揚げの為に、火傷した口の事が心配…
 まだ3駅目で火傷の為に負傷、あと20駅…

 さて、苦悶のランナーは走ることを辞めるわけには行かない!
 ただここでアクシデント、残り2人はお腹いっぱいのようだ…
 しまったぁ〜〜!!ここで企画倒れか?
 流石に俺1人で残り20杯は無理だぞ…
 ここで、助っ人に電話「HN:俺様ちゃん」

 どうやら、今日は山手線にぐるぐる乗っているようだ。
 とりあえず大塚で彼の乗ってくる電車に乗り込んだ
 上野まで行ってそこから折り返してくるのが目的らしいので、お腹の調子を整えるために、一旦休憩そのまま一緒に乗っていく事にした。

 彼が参加しているOFFの趣旨はモバイルの人たちが集まってモバイルをやるOFF
 趣旨がつかめないが、その現場に到着っていうか…
 ここ山手線の中じゃん!

 しかも、最後尾の車両…周りを見渡すと、7・8人ほどの人が。
 おもむろに、ノートパソコンを開いて、じーーっと黙々と何かをしている。
 これOFF?、OFFなんですか?、あまりにも殺伐としています。
 会話無し、時々彼の書きこみの内容をみていると、それも又殺伐とした物だった。
 え?もしかして完全に無言?

 そのまま、新宿まで乗っていくと、徐々にモバイルの人が増えていく、
 普通のお兄ちゃんだと思った人が、いきなりノートを取り出し一緒に黙々とタイピングを始める。
 凄い…ここまで殺伐とした雰囲気を始めて味わった…
 回りの客の反応なんて気にしない、ある意味最強…

 とりあえずモバイルを持ち合わせていない俺は品川で降りて蕎麦を食うことにした。
 さようなら、俺様ちゃん…

 さて品川で降りた3人は早速蕎麦屋を探す。立ち食い蕎麦「あずみの」発見!

 今回はピリカラ蕎麦を注文した。

 これも新手の罠だった…
 辛いものを食べる→辛い→水を飲む→お腹一杯→企画終了!

 ピリカラ蕎麦の魅力に騙された俺が悪いんだ…
 結局水をコップ3杯飲んでしまう…敗北!

 そのまま、止まる事は許されない!
 5杯目!田町〜田町〜〜
 田町に到着!!
 さ〜いくぞ〜〜企画倒れにする物か!!

 田町の蕎麦屋は、駅の改札を出て、駅蕎麦といえないほど離れたところにあった…
 陸橋を下った先に、立食い蕎麦屋を発見。
 手前に『富士そば』、奥にがあった。
 値段を比べる。信濃屋のもり蕎麦220円!
 格安だ!!ちなみに、ザルは270円
 もりだ!安いにこしたことはない、ここで食えばこの駅はクリアー
 2名は完全にダウンっぽいので、俺1人で挑戦。
 ここでも、新たな罠が…
 どうしてこう、面白いことばかり起きるのだろうか…

 安いものは所詮安いもの。元々美味しい蕎麦喰いな俺は、あまりのこの店の不味さに悶絶する
 俺の立食い蕎麦至上最高に不味い!
 もう、店が汚いのは我慢しよう、蕎麦の中に1本だけうどんが入っているのも我慢するさ。
 立食い蕎麦にはよくあることだ。
 一口食った瞬間に、俺の箸が止まる
 食べ物の味を説明しきれない…とにかく不味い店!
 みんな一度行ってくれれば分ると思います。

 この企画で食べなければいけないのであれば、俺は一口で帰るって店です…
 富士そばにして置けばよかった…

 次!浜松町!
 はままつちょ〜はままつちょ〜〜
 浜松町に到着したのだけど、先ほどの蕎麦のダメージが回復しない…
 浜松町にある喫茶店で、一旦休憩…
 さとぅケーキを食べ始める。

「蕎麦を食わずに、ケーキを食うとは何事じゃ!!」

 そこで、今日参加予定ではなかった臣が登場。
 どうやら、うなぎを食った後に、さっきの殺伐モバイル山手線に乗ってこっちにきたようだ。
 彼が行った時点で、40人のモバイラーが占拠していたらしい…

 それから15分ほどして、俺様ちゃんから電話があり、浜松町で彼の到着を待つ。

 さらに15分ほどして俺様ちゃんが、浜松町に到着。
 まずは、まだ食べていない、浜松町の駅の立食い蕎麦やから再スタート!

 今回はおとなしく温かい蕎麦で、たまご入り♪
 一口目がなかなか入らないのだけど、入ってしまえばこっちの物!
 さらさらさらぁ〜〜ズゾゾゾゾゾーーーっと食べきってしまう。
 でも、流石に6杯目になると、かなり厳しくなってきた…

 さて勢いに乗せてこのまま行くぞ〜〜
 新橋〜しんばし〜
 さて、新橋の駅前もそこそこ広いので、駅員さんに蕎麦屋の場所を聞くと、立食いのラーメンがあると言う、たまにはラーメンも良いなぁ〜っと思ったのだけど、他の3人にあえなく却下される。
 てなわけで、7軒目の蕎麦屋は「あずみ」に決定!
 今日二回目の「あずみ」だ。

 いつものように写真をとり、ザル蕎麦を1枚
 もう、かなりきつい…
 満腹中枢が満たされているのもあるが、問題は、蕎麦に拒絶反応を起こし始めている…
 小さな俺が「もう蕎麦見たくないよ〜〜そば怖い〜」と、言い出し始めた・・・

 いや、でも男だったら10杯までは行かなくては!
 この駅で食べたのは、俺と俺様ちゃんのみ。俺様ちゃんに張り合いながら7杯目をたいらげる。
 店を出た瞬間、奇妙なガッツポーズをとってしまった…

 しかし、俺の戦意はここで、沈む事になった…
 もう無理です…許して下さい…
 でも、趣旨をかえよう!

「山手線の主要駅の立食い蕎麦を食おう!」
 ってことで、秋葉原まで移動!!
 到着した物の、蕎麦を食う気力なんて1gもなくなってた…
 つまり、ほとんど企画倒れの状態で、この企画は終了してしまった。

 いろんなことがあった…品川の麺は量が多かったなぁ〜
 ピリカラ蕎麦なんていう目新しい物に騙された…
 きつね蕎麦は厚揚げなんだ…
 関東の蕎麦のつゆはしょっぱい上にこの炎天下の為に妙に水分を取りすぎている…
 つまり!この企画は秋に再びやるべき企画なのではなかろうか?
 いえ…絶対にこの企画は二度とやりません
 ええ、二度とやりません!

 そんなわけで、我々の
「立食い蕎麦食い倒れ、ぶらり途中下車OL3人旅殺人事件〜ひかり3号のトリック〜」 は、ここ、秋葉原で幕を閉じる結果となった…

【EX STAGE】
 その後、一日の疲れを癒すために、「ENJOY!天狗」にて、
 俺様ちゃん・さとぅと反省会
 なんと天狗も粋な計らいをするね!
 お酒の後の一杯メニュー「ザル蕎麦」もちろん頼みましたよ。
 だって、蕎麦好きだから。


管理者の意見,感想

 出てきた店の中で、思いっきり気になる、ぜひ行ってみたいお店が一軒。
 田町駅近く、信濃屋!
 「すっごく美味い」って言われるより、「すっごく不味い」って言われた店の方が気になって行ってみたくなるのって、俺だけ?、俺だけ??

by 神楽坂博


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