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投稿実験レポートNo.224
目の前で松葉杖の人がこけたら、
新宿の人はどういう反応をするのか?



投稿文章

 受験生ということもありつまらん生活の中、ライブを見に行った新宿でいろんな事をしちゃいました。
 新宿へ向かう電車の中とっさに思いつきました。

●用意するもの
  • 松葉杖
  • 汚れてもいい服
  • 着替え(あったらでいい。できれば長袖)
  • いっくらこけても笑われても平気な度胸
  • あとは、Y…かな


●昼篇
 まずはお祭りの警備をしていた警察さん。

かっつかっつかつ…がしゃ〜ん
け〜かん 「大丈夫かい?」
ぼく (お、優しい!)え、ええだいじょぶです。どうも。」
け〜かん 「気をつけてナ。どこ行きたいんだ?」
ぼく 「え、あ、だいじょぶです。すいませんした〜」

結論:けーかんの人は結構やさしいげ。


 続いて、猫の恩返しが見たくなって行った映画館の館員さん。

ぼく 「じゃあ猫の恩返しで。はい、学生です。」
受付 「1500円ですね。じゃあ右手のかどの階段を降りたところになります。
 大丈夫ですか?」
ぼく 「あ、はい。」(今思えばここでこけとけばよかった〜)

 かどを曲がるとそこには大理石の結構急な階段。
 普通に降りるのでもかなりの恐怖…

ぼく 「いしょ、よいっしょぉ・・・」
映画館員の
おねいさん
「だいじょぶ?」
ぼく 「え、(ポッ)は、はい」

 こいつぁまいった、おじさん一本やられちゃったな〜って感じです。
 めちゃ可愛かったんです。そのおねいさん。

 僕はその女の人に一目ぼれYしてしまったわけで、実験はできなかった上、なんだか急に恥ずかしくなってきちゃったわけで。
 若さ・・・かな。

 見終わった後も映画館のトイレでこけようとチャレンジしたところ、おじさんたちにめちゃめちゃ親切にされてできなかった…です。

 は〜あぁ、もっとこう、冷たくって、こけて倒れてんのに、みんなそれをまたいで通り越してくぐらいのことを期待してたのにな〜(オイッ)
 そんなに世間は世知辛くないな〜。
 ちぇ。(マゾか、おまいさんは)


 さて気を取り直して。
 この日は結構暑かったにもかかわらず新宿映画街の広場で寝ている、あうとどあーな生活をしているおじさんたちの前で、作戦を実行してみる。(もはや作戦?)

かっつかっつかっつ・・・ズガシャ〜ン
おじさん 「お、だいじょぶか〜」
 おじさん、ねっころがったままこっちに身を向ける。
ぼく 「ぐ、だいじょぶです。」

 それ以降おじさんは何の反応もしませんでした。
 遠くで呼びこみのおねいさんや、サラリーマンが見ていました。
 肘がジンジンしていたので肘に目をやると、
ぼく 「はうあ!な、なんじゃこりゃ〜」
 流血騒ぎです。
 地面のでこぼこタイルにやられました。
 急いでさっきの映画館の受付の人にばんそこをもらい。すぐさまそこを立ち去ります。

 うえ〜ん、えんえん。
 も〜やめる〜。
 痛いし服はちょっと血いがついたし、やぶけたし。

 その後僕は古本屋に行って喫茶店によって長袖(塾の冷房対策に用意していた)に着替えてライブに行きました。
 ライブが終わると、もう夜の9時をまわっていてお空は真っ暗になっていました。

 ぐふ、ぐふふふふふ
 夜の街、新宿は不夜城なのだ!
 映画で見たからそうなのだ、ちがいないのだ!
 夜の新宿はどんだけ冷たいのか、作戦決行なのだ!


●夜篇
 とにかく僕はもうこの街ともおさらばだし、こんな時間に新宿にいるような悪い子は子供じゃないし。
 ‥‥などと考えながらこけまくりました
 計四回。
 長袖にしたのは大成功で、痛くなかったし、怪我も減りました。

 ではまずいい感じの大学生コンパ組、二十人あまり。

かっつかっつかっつかっつ・・・・がしゃ〜ん
ぼく 「い、いったたたたた。」

シ〜〜ン

 それまでけっこう笑い声とかが聞こえていた飲み屋の前が一瞬で静かになりました。
 ぐ、ぐうぅ。さすが都会、冷たいな〜反応が。
 と思ったその矢先。

路上アクセサリー屋の
外人さん
「タイジョブデスカ?」

 その外人さんは肩まで貸してくれました。
 わ〜お、優しいじゃん。
 顔は怖いけど
ぼく 「あ、ありがとうございます。」

 これぞ真の国際交流なんじゃあありませんか、え〜?、みなさん。
 外人さんはあすこにいたおまえら大学生より人間ができてんだよ〜だ。
 ば〜かば〜か、だいがくせ〜

結論:大学生より外人さんのほうが優しいげ


 その後の2回のこけは誰にも相手にされなくって悲しかったので書きません。
 でもその後がすごかった。

 題して、黒人さんはおっかない、中国人さんはなおのこと怖かった事件!

 始まりはビラを配っている黒人さんがいたのでそこでこけてみようってことでした。信号の前でこけようとした瞬間にサラリーマンに松葉杖を蹴られたのが原因で初めてまじごけをしました。
 すると前からきた旅行バックの人にがっつりぶつかってしまったのです。

かっつかっつかっつ・・・ズガシャ〜ン
ちゃいに〜ずまん 「*************」(めちゃくちゃはえ〜中国語)
ぼく 「う、うおじゃお、めいうぇんてぃい」(訳:私だいじょぶです)
すると細い目をめちゃめちゃでかくして、
ちゃいに〜ずまん 「******************」(すんげ〜怒ってる感じの中国語)
奥さんみたいな人がしきりになだめると、いきなり近くにいた黒人さんが「シット!」と言って怒りをあらわにしました。
ちゃいに〜ずまん 「**********・・・ケソタレ!」(くそったれ!かな?)

 ついに謎の一言を残して中国人さんが行ってしまうと、黒人さんがにかっと笑って見せてくれました。
 そのあと急いで電車に乗ったことだけは覚えています。
 駅の階段をどうやって上ったのか覚えていないくらいどきどきしていました。
 これって・・・Y?かな。(いや違うって!)

結論:ちょっと知ってるくらいの外国語はしゃべらんほ〜がいい。


●まとめ
 いろんなことしましたが都会の人はふつ〜に冷たいです。
 でもぼくはこんな大人にはなりたくないな〜って思いました。
 ぼくみたいな人がこれを読んで増えたらちょっとでも地球は良い方向に回っていくのかな〜なんて思いました。
 ひらがなばっかで読みにくいなか読んでくださってありがとうございやしたの一言です。
 あと、迷惑をかけた方々、「いいことしたな〜」なんて思ってもらえたのなら、良かった良かったで締められます。

 人助けをしよう!
 そうすれば地球はちょっと良くなります!
 良かった良かった。


管理者の意見,感想

 最初の映画館員のおねぇさんの時には、一目惚れしたんだったら、尚更こければよかったのにねぇ。
 それがきっかけで‥‥って事もあるし、そうでなくとも、自分の印象を強烈にアピール出来るのには違いないんだから‥‥。
 ‥‥って、すぐに損得計算に走ってしまうのは、『若さ』を失った証拠?

by 神楽坂博


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