[<=] [] [↑↑] [=>]
投稿実験レポートNo.218
独りシリーズ



序章

 世間では「デートスポット」と呼ばれる場所があります。
 それは、得てして景色の美しい場所を指すことが多いようです。
 しかし、よくよく考えてみると至極単純な疑問にブチ当たりました。

美しい景色はカップル諸君だけのものなのか?

 たしかに、デートスポットに男独りでたたずむというヤツはなかなかいません。
 私もかつてはそのような場所へは彼女と行くものだとばかり思っていました(まあ彼女は未だにいませんが→2002年7月23日現在)
 しかし、それはカップル諸君が圧倒的多数であることから。「自分は間違っているのではないか」という錯覚に陥っていたに過ぎません。
 これは少数派が自らハマるトラップのひとつです。
 多数派が必ずしも正しいとは限らないのにもかかわらず。
 数の力によって自ら間違っていると思い込んでしまう・・・。

 数の力、恐るべし(笑)

 1人よりも2人のほうが偉い。
 つまり・・・

「ナポレオンよりナポレオンズのほうが偉い」
ということです。
これは違うか。

 たしかに、男一匹でデートスポットとは不自然な光景ではあるかもしれません。
 しかし、それは決して間違っているわけではありません。
 このことを悟った瞬間、僕の中に言い表しようの無い、大いなるフォースが溢れてきました。

「美しい景色を愛でる気持ちは皆の心に共通にある筈だ・・・」
「男一匹でも美しい景色に心が洗われたって良い筈だ・・・」
「そうだ!、美しい景色はみんなのものなんだっ!!」
「カップル諸君だけのものではないっ!!」
「臆する理由などどこにも無いっ!!」

「そうだっ!、間違っていないんだっ!」

 この瞬間こそ、独りシリーズの始まる瞬間でした。
 花も桜、大学1回生の時でした。
 ここに独りシリーズの歴史が動き出す・・・。





前のレポートへ 実験レポートのもくじへ トップページへ 次のレポートへ
inserted by FC2 system