レポート提出日 | : | 2002年8月18日 |
実験日 | : | 2002年7月21日 |
レポート作成者 | : | 南海の想人 |
しかし、この伸び切った髭はどうしたものか・・・
女性陣には分かるまいが、この伸びすぎた髭って奴をいきなり剃ろうとしても、硬いし量もあるので、痛いだけでどうにも成らないのだ。
だから、散髪屋さんでは温かいタオルでひげを蒸してやわらかくして剃るんだね。
よし、あれをやろう!と思った訳さ。
しかし、それにはお湯が要る・・・。
そんな訳で、僕はこの1年以上、冬も、髭が剃りたくても、さらに風邪引いた日ですら、この水シャワーと暮らしてきた訳です・・・。
ほーら、即席アツアツお絞りの出来上がり!。
ちょっと紅茶の香りでアロマテラピーっぽいという特典つき。
俺様って天才!。
早速、鼻の下に乗せる・・・・。
アツっ、あ、熱つつつつ痛痛痛痛痛痛痛痛痛うううううう!!!!!!!!!
これはヤバイ、髭剃る前に皮膚が剥ける。
慌てて、水シャワーをかぶる。
ジョリ、ジョリ、アッ・・・ジョリ・・・ 痛っ。
ジョリ・・・イテッ・・・。
きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
―――沈黙―――
?
応答なし
断水ってやつですか?
この全身泡まみれの僕を残して・・・。
NOOOOOOOOO!!.
神様、今日僕は何か悪いことをしましたか・・・。
しばらく待ってみる。
シャンプーが頭に張り付いてヒリヒリしてくる(絶対何か人体に害のあるものが入ってるぞ、このシャンプー!)
・・・・・・シャワーからの応答はまったくない。
もう信じられるのは自分しかない。
止むを終えない。ここは『創意工夫』で乗り越えるしかない。
狭いバスルームに目を向ける。
「あった、水だ!!。」
僕の視線の先には・・・
そう、見慣れたトイレがそこにあった。
そんなわけで第一案は却下。
次・・・
そうだ!!
前からバスタオルを洗濯機の中につけてたんだ!。
そこには水(ただしミロ色の泥水)がたっぷりある。
われながらナイス!。
さっそく、ふたを開ける。
ツーーンと漂白剤の匂いが鼻につく。
そういや、汚いから入れといたんだっけ・・・。しかも、タップリ。
うーん。これで頭を洗えば、間違いなく僕の嫌いな巷に溢れる偽外人風の金髪になってしまう(歪んだ見方)。
おかしい。
ただ髭をそるはずが、なぜ頭を脱色するか否かで悩んでるんだ僕は・・・。
ふと我に帰る。
ええい、面倒だ!。やる。やってやる!。
ファイナルアンサー・・・
「オラはスーパーサイヤ人(脱色変態頭)になる!」
決意を固め、頭から洗濯機の中につけようと屈み込む。
この水、腐ってやがる・・・・。
うわあああああああああ!!
できない・・・僕にはできないよぉおおおお。。。。(絶叫)
ああ、神よ、どうして今日は僕にそんなに辛くあたるのですか?毎日まじめにがんばっているというのに・・・・・。(号泣)
そんな訳で廃案だった第一案が敗者復活で戻ってきた。
しかし、二者択一。
なんて究極の選択なんだ・・・。
どっちに転んでも汚水じゃないか・・・。
それは僕の冷蔵庫の映像だった。
これだ!!、泡と血を滴らせ僕は走る。
もちろんフルチンで・・・。
そして開いた扉の内側には・・・
ペットボトル一杯の冷えた紅茶・・・。
お茶を考え出した中国人にこれ程感謝したことは僕の25年の人生経験ではなかった。
あんたのおかげで、こんな南の島にもお茶がある。ありがとう。
あぁ、お茶に始まり、お茶に終わる。僕はなんて文化人なんだ。と一人ごちる。
自分の見事な紳士っぷりに感動しつつ、冷えた茶で髪をすすぐ。
きもちいい。
こうして、今日も僕の気持ちのいい朝は過ぎていくのでした。
しかも髪からはほのかに(?)紅茶の香り。アロマ気分一日中持続間違いなし。
さて、爽やかに、一日をはじめようか・・・!!
トイレの水か、漂白剤入りの水か‥‥。
by 神楽坂博
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