レポート提出日 | : | 2002年2月7日 |
実験日 | : | 2002年11月3日 |
レポート作成者 | : | ユマ |
作成者のHP | : | 当てにならない映画評価のページ |
オジさんはオレの正面に座っていた。
オレの体は無意識のうちに着メロを流した。
ピピピピピピピピピ(←再現できないけど何かのメロディーです)
「ハイ、オー、ニイハオ、チョンモイラー、チョギヌンサラハマサー
通話終了。そして別の所に電話をかけるフリをする。
「おい高橋?なんであんな見積りを提出した会社にオレのケータイ番号教えやがった!
イタリアの会社の見積りが一番安かっただろ!このヘボ!
目先の一千万より10年後の10億を見ろ!あのイタリアの会社に電話つなげろ!」
・・・・・・・・・・
「オー、クリサターナ、オーラコンプレーノウナノーバ!サラクーナ、コリジーノ(イタリア語風)」
通話終了
・・・・・・・・・やっぱり皆見てる。
するとオジさんがオレの隣の席に移動した。
「君、昔会ったよね」
「ええ、電車の中で」
「今日も取引?」
「ええ、一千万が動きます」
「へー、さすが・・・・・・・」←悲しそう
「と、言ってもボクはフリーのエージェントですから、決まった給料しか貰えませんけどね」
「決まった・・・・・・給料・・・・・・?」
「ええ、あっ、ちょっといいですか」
オレはケータイを取り出した、そしてどこかに電話をかけるフリをした。
「あっ、もしもし先生?明日から学校、5日ほど休みます。
えっ、ええ今度はパリですよ、風邪って事にしといてください、では」
オジサンに声をかける。
「じゃあボクはココで」
本来はココで降りるのでは無いのだが、、、、
「はいじゃあ」オジサンが優しく言った。
オレが電車を出るときオジサンが言った。
「私、君のヘボ部下と同じ名前の高橋だよ」
こんな運命的な名前の一致が有るのか?と思いオレはお辞儀をして電車を出た・・・
初対面の相手に、いきなり「えらそうだ」とか「年収は?」とか聞いてくるこのおっちゃん。
by 神楽坂博
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