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投稿実験レポートNo.132
見知らぬ人に「私の幸せを祈ってください」と言ってみたときの反応は?




投稿文章

●はじめに
 街を歩いていると、こんな風に声をかけられることがたまにあります。
「あなたの幸せを祈らせてください」
 基本的に、僕はこういったものはまるっきり無視する。
 何故なら、めんどいから。

 でも、ある時思いました。

「タダで幸せ祈ってくれるなら祈ってもらおうじゃねぇか!
 だけど、最初から祈ってくれる人に頼んでも面白くない。
 こっちから『私の幸せを祈ってください』と、頼んでみよう!
と。

 思い立ったが吉日
 予備校に行く予定を変更してサボって、実験することにしました。

 代々木に予備校があったので、すぐ近くの新宿で決行。
 道行く人100人ほどに声をかけてみようと思います。


●用意するもの
  • 薄幸気味の人間一人(僕)
  • 声をかける勇気


●実験
 一人目はリーマン風の20代男性。
 何のためらいも無く声をかける僕。我ながら変なところで度胸があるなぁ
 これでも、普段はめちゃめちゃ小心者なんですが。

「すいません。ちょっといいですか」
リーマン 「・・・・・・(すたすた)
「すいません。ちょっとお時間いただいてもいいですか?」
リーマン 「時間ないんで」
「そんなにお時間取らせませんので」
リーマン 「・・・・・・(無視)
 失敗
 まぁ、そうだろうなぁ。
 僕でもそうするよ。予備校生風の風貌(てか、本物)の奴にいきなり声かけられたら。
 しかも、彼はリーマン。忙しそうだったもんなぁ。
 よし、次は暇そうな人を狙おう。

 と言うわけで、二人目のターゲットはおばちゃんにしてみました。
「すいません。ちょっといいですか?」
おばちゃん 「はい?」
「ちょっとお時間いただいてもよろしいですか?」
おばちゃん どのくらい?
 よし!
 手応え有り!!
「ほんの1分ぐらいなんですが・・・」
おばちゃん 「そうなの?で、なに?」
私の幸せを祈ってください
おばちゃん 「・・・・・・・」
 無言のまま、おばちゃんは去っていきました

 思いつきでやった事だったんでイヤになりかけましたが、予備校サボってだったんで続行することに。

 三人目、OL風のおねぇさん
「すいませ〜ん。ちょっといいですか?」
おねぇさん 「なんですか?」」
「もしよろしければ、一緒に私の幸せを祈って欲しいのですが」
おねぇさん 「(大爆笑)」
「それほどお時間はかかりませんので」
おねぇさん 「・・・ねぇ、これなんかの罰ゲーム?
 ある種、自分自身に科した罰ゲームかもしれないです。
 おねぇさんは祈ってくれました。
 どうやら、OLさんは優しいっぽいぞ!
 うん、OLさんに絞って声をかけてみよう!!

 が、それ以後二十五人目ぐらいまで、誰も相手にしてくれませんでした。
 もう、こうなったら手当たり次第いくことにします。

 〜六十人ぐらい。
 2、3人祈っていってくれる人がいましたが、ほとんど無視。
 都会の人って冷たい

 六十二人目ぐらいで、おばあちゃんに声をかけました。
 別に狙って声をかけたわけではなく、たまたまそこにいたんで。

「すいません。ちょっといいですか?」
おばちゃん はい。なんでしょう?
「私の幸せを祈ってください。」
おばちゃん いいですよ。幸せになれますように
「ありがとうございました。」
おばちゃん いえいえ、いいんですよ。
 辛いことがあったとき、悲しいことがあったとき、いつかは幸せになれるって思って生きていれば必ず幸せはくるんですよ。
 だから、頑張ってくださいね。
 なんていいおばあちゃんなんだろう
 思わず泣きそうになってしまいました。

 〜九十九人は、特に変わったこともなかったです。
 あったかも知れないけど、忘れてます。
 印象薄い人しか来なかったんですね。


 あと一人で百人斬り
 気がつくと、すっかり夜も更けてしまっていました。
 どうせなら、百人目は変わった人でいきたい。
 狙いは・・・外人さんだ

 とはいうもの、まったく英語がしゃべれない僕(受験生です)。
 外人に話しかける事なんか出来るはずもありません。

「あきらめて、普通の人にしよう。」
 そんな事も考え始めていた僕に、信じられないことが!
 なんと、外人さんの方から話しかけてきてくれたのです!(キャッチだったけど・・・。)

 百人目は黒人さんでした。
黒人さん 「ドウ?ドウ?イイコイルヨー?」
「あの、ちょっと、いい、ですか?」
 さすがの僕も、この時ばかりは緊張しました。
 だって、この外人さん、メチャいい身体ガタイしてはるんですもん
黒人さん 「ナニ?」
「僕の幸せ祈ってもらえませんか?」
 一瞬の沈黙。
黒人さん OK!OK!カモン!シアワセナレルヨー♪
「いや、そういうことじゃなくて・・・」
黒人さん イイカライイカラ!シンパイナイヨー!!
 危うく連れていかれるところでした。


●結果
〜結果〜
祈ってくれた 5人
話を聞いたうえで逃げた人 5人
話を聞かずに去った 89人
話を聞いたうえで理解せずに店に連れ込もうとしたガタイのいい黒人さん 1人

 思ったより多くの人が祈ってくれて嬉しかったです。
 なお、次の日は憔悴しきって家で寝てました。


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ねらい目リスト

  • おじさん‥‥×
  • おばさん‥‥×
  • おにぃさん‥‥×
  • おねぇさん‥‥○
  • おばぁさん‥‥☆
  • 外人さん‥‥×
 というわけで、みなさんこれを参考にどんどん対人実験に勤しみましょう。

by 神楽坂博


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