レポート提出日 | : | 2001年11月24日 |
実験日 | : | 秋も終わりのさむーい頃 |
レポート作成者 | : | えぞひぐま |
作成者のHP | : | 居酒屋 根ぼっけ |
事の起こりは北海道函館市在住のわたくしエゾヒグマが、お休みの日朝7時に起きて「青森に行きたい」?と思ってしまったことでした。
一切の準備なしでフェリーに乗って青森県大間(下北半島の北端)へゴー!
青森は大間についたらレンタカー借りて恐山まで行くんだ。
イタコがおいらを待ってるぜー!
まずは何か食べ物でも買いに行きましょう。
ついでに店員のお兄さんに聞いてみましょう。
気を取り直して、むつまでどう行けばいいかを尋ね、バス以外の交通手段がないことを教えてもらう。
そしてバスの時間は3時間後‥‥。
じっとあんぱん食べながら待つ。
やけくそで、ゆっくり温泉につかり、ゆっくり恐山見物して、徒歩で14km離れた町まで帰ることにする。
とぼとぼとぼ・・・
恐山って山なんだよね。
町に帰る道は心臓破りのアップダウンが続くんだ・・・。
しかも日本有数の霊場なんだよね。
道の両脇にお地蔵さんや仏さんがびっしり並んでるんだ・・・。
そして今は晩の6時30分。
街灯も無い道だから真っ暗い中、月明かりにそれらが浮かんでるんだ。
うふふふふふふ。
うふふふふふふ。
あ、ひとつ実験できちゃったY。
題して、
●結果 :笑う
泣き笑いで30分ほど歩きつづけて、親切なオジサマが「町までのってけ」と車を止めてくれたときは涙が出ましたよ。
むつ市バスターミナルに到着して、「さてこれから函館に帰えらなきゃ」と時刻表を見る。
と、“そこには信じられない光景がっ!!”
大間行き最終バス:4時50分 |
オイラ明日仕事だよ・・・。
北海道に帰るんだからとにかく北上しましょう。
大間までの中間地点まで行くバスがございました。迷わず乗り込む!
イェーイ、大畑についたぜーっ!
…って大畑ってどこやねん?
あ、道路の看板に大間って書いてある。
なになに、大間まで34km。
もっと北上できるバスは出てないかなー?
って、何でバスターミナルの電気が消えるんじゃ。
あれ?建物のカギまで閉めおった。
いいもん!
歩くもん!
ぼくもう大人じゃけん、一人でできるもおん!
(大人はこんな無計画にうろちょろしない)
とりあえず北に向けて歩くこと30分。目の前に現れたのは『峠!』
純 | 「父さん、また山ですよぉ」 |
五郎 | 「歩くしかないですね」 |
純 | 「文明人のすることじゃないですよ!」 |
五郎 | 「でも、歩くしか方法がないから歩くんです」 |
山頂って看板が立ってらあ。
へえぇ、眺めがいいなあ。
水平線のあたりに見えてる明かり、あれが大間なのかなあ?
結局、またしても電灯一つない峠を2時間近くかけてクリアいたしました。
この時点で時刻は午前0時を過ぎておりました。
寒いし、暗いし、目的地は?
ってなぐらい遥か彼方にあるし、こいつはヒッチハイクかな?、と心に決めて、よっしゃ早速車発見だっ!
親指を上げて、ヘーイ!っと…。
出来ん!
しゃーない、後20数kmをとぼとぼ歩こう…。
ちょっとした集落を通り過ぎて、あたりからまたも電灯が消えた。
また峠だ!
その瞬間おいらの頭の中で何かがはじけた。
おぉ!ちょうど車がきた!
意を決して深夜1時30分のヒッチハイクだーっ!
親指立てて、ヘーイボーイ!
…そりゃそうさね。
夜中の1時30分に暗がりに立ってる男、タクシーだって乗せないさね。
行っちゃった。
あれえ?、遥か彼方に止まってらぁ、今の車。
最後の力を振り絞って走れメロス←違う
車のところに行って、おもむろに車のドアを開けようとすると、ドアが開かない。
5センチほど窓を開けて「どうした?」とおっちゃんはおいらに尋ねた。
おっちゃん大爆笑しつつ「俺も大間まで行くから乗れ。」と快く車に乗せてくださいました。
なんでも道中聞いた話ですと、下北半島の交通事情を理解せぬままにふらふらと旅行にやってきて、立ち往生するあほちんが後を絶たないそうで、おいらの事もそんなこったろうと思って車を停めてくれたそうです。
おっちゃん、その通りさ!
でも、深夜の暗がりで親指立ててる27歳男一人、ものすげく怖かったでしょうに止まってくれて本当にありがとう。
ちなみにその後ももう少し事件が続いたが、それは次回の講釈で‥‥。
ヒッチハイク成功して良かったね〜。 by 神楽坂博
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