私king.kは、この日は朝からただならぬ緊張をしておりました。
なにせあのゴ○ゴですら危険と言い放つ、「ねぎだく」を注文しに行くのですから、「緊張するな」という方が無理な話です。
一体どんな運命が待ち受けているのでありましょうか?
ゴッドブレスミィ!!
その後時計を見て時刻13:00 を少し過ぎたのを確認した後、いよいよ今回の闘いの場となる、吉野家西明石店へと向かいました。
吉野家西明石店は、JR西明石駅より歩いて数分。
歩みを一歩進める毎に、オレの背中に重々しい緊張がのしかかってまいります。
「しっかりオレ!今からこんなことでは生きて帰れんぞ!」
と自分を叱咤激励しながら、重い足を何とか投げ出すように歩きつづけます。
そしていよいよオレの前に姿をあらわした「吉野家西明石店」!!
広い広〜い国道に面して尚且つ全面ガラス張りというその大胆且つ確信犯的に無防備な店構えはあたかもオレを
「さぁ、入れる物なら入ってみよ!!」
と自身満々に挑発しているかのように見えました。
さて、とりあえず店の近くまで行き、中の様子を探ってみるオレ。
「げ〜、なんか中途半端にお客さん入ってるしぃ!!」
昼飯時の混雑を避けるべく(←この辺オレ弱い)時間をずらして出撃したはずなのですが、どうやら効果無かったようであります。
「king.kどうする?今ならまだ引き返せるぞ?」
「逃げる事は何も恥ずかしいことではない。」
「時には生きる勇気も必要なのだよ?」
脳内から沢山のオレ達が語りかけてきます。
「その気持ちはとてもありがたい。だがここまで来て引き返してしまっては何をしに来たのか分からない。
オレはもう後悔したくないんだ!!」
と、反対意見を振り切り、意を決して乗り込みました。
「いらっしゃいませー!!」
中に入ると、店員のお姉さんたちが元気な声と明るい笑顔で、一見すると大変フレンドリーにオレを迎え入れてくれました。
もしものときのために脱出経路を確認しながらカウンター席に着きます。
今一度緊張をほぐすためにトイレに行こうとしましたが、使用中につき残念ながら入れず。
程なくして、女店員が注文を聞きにやってまいりました。
オレは一瞬躊躇しましたが、思い切って
「すみません、味噌汁と卵と(←この辺を先に注文する辺りオレ弱い)並を、
ねぎだく
でお願いします!」
(言ってしまった…)
もう後には引き返せません。一体どんな仕打ちが待っているのか!?
が‥‥、
「かしこまりました。味噌汁一杯卵一個並ねぎだくでーす。」
と、至って普通にオーダーを通す女店員。
「へっ、もう終わりッスか先生?」
呆気に取られるオレ。そして数分後普通に届く味噌汁と生卵と並盛り。
中身はゴ○ゴ氏が仰られてたとおり、本当に玉ねぎが多めで肉が少なめでした。
そして普通に喰って、普通にお勘定を済ませ、普通に帰りました。