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投稿実験レポートNo.076
花フェスタ、店員の逆襲?




投稿文章

 …いや、日頃このサイトでは「客」が「店」をネタに実験をしてるので、たまに逆を行ってみようかと。(苦笑)
 まあ、実験というよりは定点観測といった方が正しい内容なのですが。


●はじめに
 僕の居住している北海道札幌市では毎年、『花フェスタ』なるものを開催します。
 造園会社の人達がガーデニングの大会をしたり、ドライフラワーやなんかの講習会をしたり、花屋さんが店を出して花を売ったりする祭典です。
 場所は札幌の中心、大通公園というなかなかすごい場所です。

 実は母の古い友人がこの花フェスタに毎年店を出していまして、びじょ一家は毎年手伝いに行っております。
 で、手伝いをしているとなんとなく思うところがあって、

「客は店員を選ぶのか?選ぶとしたらどんなタイプが人気なのか?」
 話としてはよく聞くのですが、実際はどうなのか?
 これを機会に早速実験してみる事にしました。

※文中に不適切な言葉・表現などが含まれますが、実験の状況や内容をできるだけライブ感覚で伝えようという意図のもと、あえてそのままにしております。
 不快に感じられる方もいらっしゃると思いますが、深くお詫びするとともに何卒ご了承いただきたくお願いいたします。


●用意するもの
  • 花屋
  • 客(年齢層いろいろ)
  • 店員(年齢層いろいろ)


●予想結果
 ものを聞く時はともかく、買うときは関係ないでしょ?


●実験日
 6月30日。
 『花フェスタ』の終了する前日に行いました。


●実験…の前に
 まず、店員経験者による過去のデータから収集開始。
・びじょ姉の証言
「毎年見てるけど、おばさんたちってもの買うとき必ずにーさま(びじょ姉の旦那,30代後半)に聞くんだよねー」
・おかん(びじょ母)の証言
「向いの花屋で若い男の子(の店員・多分20代くらい)がおばあちゃんに花渡すとき、ひざまずいて捧げてたんだわ。そしたらもー、そのおばあちゃんうっとりしてさあ」
・ママ(びじょ母の友人。花屋の奥様)の証言
今年は辛いのよねえ…
補足:毎年手伝っているびじょ姉&びじょ姉の友人達が今年は皆結婚・出産で出れなくなってしまうことによるぼやきと推測。代わりの人員は一応手配済。

 ここから推測すると、客層として一番多い奥様方は若いオトコに寄っていきやすいが、かと言って若いオンナが少なくなるのも問題のように見受けられる。


●実験開始
 僕は午後から手伝いに行きましたが、既に結構な人でした。
 来て早々、小さいものを立て続けに売り飛ばす。過去の証言からおばさんたちは余り僕のところには来ないかとも思ったのだが、案外色々話し掛けてきます。
 やはりこのバイト(マ○ク)で鍛えたスマイルと仕事(元サポセン)で鍛えた営業ボイス、それに若いカラダ(一応20代前半♀)が効いてるのか!?
‥‥などと思いつつ一息ついてふと横のにーさまを見ると。
行列が出来てるー!!(ガビーン)
 なんと、にーさまの周囲でちいさい鉢をかかえた奥様方が順番待ちをしているのです。
 …やはり、若いオトコの方がいいのか?

 その後、適度に売りつつふらふらとしていると、突然なかなかダンディ なおじ様が、

「これって本当に二鉢1000円なの?」
 ふと見るとちょっと場所を移動して二鉢1000円コーナーに来ていたらしく、やや大きな鉢花が並んでいます。
「はい、そうですよ♪何かご覧になられますか?」
 値札を確認して笑顔で答える僕。
「じゃあ…ニューギニアインパチェンス(花の名前)すこし出して見てもらえるかい?」
さっそく10鉢ほどを通路にならべ、僕が
「どれになさいますか?」
と聞くとそのお客様、
「んー、…全部戴こうかな
 何ぃっ!?
 …僕の笑顔にノックダウン(死語)したのかどうかはわかりませんが、とにかく大量購入いただきました。
 よっしゃ!!

 そのあとまたいくつか花を売っているうちにふと気がついたこと。

「(そういえば若いカップルに物売ってない…かも?)」
 決して若いカップルが客として来ていないわけではないのですが、大抵僕の前を素通りしておばさん熟女店員や男性店員に話しかけています。  たまーに話し掛けてきも大半は女性。カップルの男性が話し掛けてくることはまずありません。
 …やはり若いオンナと自分の彼氏がしゃべるのは彼女にとって許すまじ!なのでしょうか?
 そうだろうな。僕も嫌だ。(彼氏いないけど)

 とか考えつつ適度にお客様の対応をしていると、ある奥様が、

「ねえねえ、ちょっと…」
とやってきました。
「いかがなさ‥‥」
‥‥いました?、と言いかける僕。
 しかしその奥様は僕の前を通りぬけてにーさまの元へ。苦笑しつつ対応するにーさま。そして立ち尽くす僕。
 ちなみにこの日の僕の服装は、
  • 蛍光オレンジのエプロン
  • オレンジのペイズリーのバンダナを頭に巻いて
  • エプロンのポケットには大量のビニール袋
  • 中はTシャツ、ジーパン
という、この場において「めちゃめちゃ派手な」「花屋以外何者でもない」姿です。

 いくら奥様の視界が狭かろうと、目の前を通っていて目に入らない訳はありません。

…そんなに若いオトコがいいのか、
いいのかあぁっ!!(涙)

途中、休憩がてらおかん(びじょ母)と情報交換。

びじょ「全然売れない…」(T_T)
おかん「こっちはそこそこ。まあいつもから見たら少ないけど」
びじょ「何!?」(ガビーン)
おかん「だって、買いそうと思ったら側を離れないもの

 よく考えてみると、僕が担当しているのは通りに面した一角。たしかに見る人は多いですが、流して終わられる可能性が高いんですね。
 それに対しておかんは多少奥まったところにある大きな鉢花を主として担当してます。
 そこまで来る客というのはそれなりに購買意欲はあるわけで、あとは店員がついて望みのものを見付けてやればいいだけです。
 …少なくとも、通りに面してない場所では店員を選ぶことはないのかもしれない。

 その後、ママの命令によりタイムサービス開始。
 内容はというと、ポット(ゴム製の小さい鉢。そのままでは使わず花壇などに花を植えるまでの一時的な容器にする)入りの花を10鉢買ったら500円にするよ、という訳です。
 ポットの花はどれも\100〜\250くらいなので、赤字覚悟です。ぁお
 とにかくコーナーを設けてさあ、開始!!

 …売れない
 始めた時間が遅かったので、皆欲しいものを買ったあとだったのでしょうか。声をかけると結構寄ってくるのですが、買わない。
 くそっ!!と思いつつふと隣を見ると。
 …売れてるー!?(ガビーン)
 隣ではにーさま&バイト君がやはりポットの花を一鉢\100で売っていたのですが、奥様方は皆そちらに群がってます
 そりゃ10鉢もいらないとか、そっちの方に好きな花があるとか、理由はいろいろあるのかもしれませんが、すでに
「…若いオトコのフェロモンに完敗っス。彼らのために客寄せをしてみました」
としか感じられませんでした…。


●結論
 最後に売り上げの集計をしたのですが、さすがにママやパパ(花屋の社長)はプロだけあって持ってくる金額が違いました。
 しかしそれを差し引くと、オトコ達の売り上げもなかなかのモノで、少なくとも、
 「おばさん奥様方は若いオトコが好きY
ということはわかりました。


●おまけ
 そういえば何年か前、やはり花屋の手伝い中にびじょ姉がふともらした言葉があります。
「確かにおばさんはにーさまに寄ってくけど、おじさんはアンタ(びじょ)に寄ってくんだよね
 その年の僕の格好は、
  • キャップ
  • エプロン
  • キャミソールに短パン。→エプロンの角度によっては(ら)に見える
 …これかあっ!!


管理者の意見,感想

 なんや、じゃ次回からの営業戦略は決まったようなもの。
 おばさん奥様方はにーさまにまかせて、びじょさんはおじさんをターゲットに絞ればいいじゃん!
 ま、それはともかく。
 やっぱり若い異性の方に行くのはしょーがないでしょう。ましてや隣にいればなおさらね。
 しかしにーさん、30代後半でこれだけモテるとは‥‥。なかなかのダンディさんなのね。

by 神楽坂博


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